欧米では違う「妻が女でなくなった」が通る理由

欧米の女性は結婚しても子どもを産んでも、常に女であることを求められます。

愛情がなくなれば一緒に暮らす意味がないと考えサッサと離婚する欧米人。欧米では良くも悪くも「子はかすがい」にはなりません。欧米は、夫婦を一つの単位と考える文化。ですから例えば夫の会社のパーティなどでも妻同伴が一般的です。

妻にも社交の機会が多いですし、何よりも夫の愛をつなぎとめておくために、美容や体型を気にして女として魅力的であろうとします。結婚後も夫は男として、妻は女として、お互いの愛情を維持することが結婚生活の重要なポイントになるのです。

では、夫婦で出かける時、小さい子どもをどうするのかと言うと、ベビーシッターに預けます。子どもを預けて外出することを咎められるようなことはありません。むしろ、子育てにかまけて夫をないがしろにしたり、夫と二人で外出もしないことの方が不自然なのです。

決して母親業が大切ではないというわけではありませんが、「妻が女でなくなった」という言い訳は、欧米では通じるのです。

夫婦のあり方、そして私のあり方

日本では周りの環境もありますが、妻の方も常に母であることを優先してしまいますね。

もちろん、子どもにとって母親はとても大切な存在ですが、最近では子どもにばかり目が行き過ぎて、過干渉や過保護になり、かえって子どもに悪影響を与えてしまうケースも多々あります。

母であることと同じように、妻や女であることも、もっと大切にしてもいいのではないでしょうか?

時には、子どもを一時保育に預けて夫婦水入らずで食事に出かけたり、自分の時間を作ってリラックスしたり、周りの声など気にせずに楽しみましょう。大切なのは自分と自分の家族なのです。

女性が女としても妻としてもイキイキして夫婦が円満な家庭なら、夫にとっても子どもにとっても幸せなはず。

夫の理解も必要ですが、お互いに不倫などつけ入るスキがないように、自分達の夫婦のあり方を考えてみませんか?

 

 

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」