アンコールは『晴ときどき曇』のカップリングに収録されたインスト・ロックンロール『ガレポンク』からスタート。アンコールの後夜祭的ノリでもうプレイがどうとか深く考えることができず、ただただ踊りまくる。さらに『ナユタとフカシギ』随一のキラーチューン『デザイナーズマンション』! ここでもバンドメンバーのソロ披露があり、『スモーキン~』のとき以上に遊びまくるいい大人たちの姿が、最高にカッコいい。
思えば自分がスキマスイッチのライブをはじめて見たのは、『ナユタとフカシギ』のツアーだった。そう、自分、実はまだファン歴2年ちょいとかのペーペーなんです。すみません偉そうなことばっか書いて。でも正直、2年前はまさか沖縄までライブを見に来ることになるとは夢にも思わなかったし、スキマスイッチがこんなにライブが素晴らしいアーティストであることも知らなかった。だから、もしまだスキマスイッチのライブを見たことがない音楽好きな人がいたら、絶対、絶対絶対見たほうがいいと思う。できればワンマンで。まあこの長いレポの終盤で言うことでもないかもしれないけど。
さてアンコールはまだ終わらず、さらにさらに♪ジャカジャーンという大橋のアコギ一発からの『ガラナ』でもうひと上がり! さすがに体力も残り少ないかと思われたオーディエンスも、全力のリアクションで演奏に応える。もう本当に終わりが近づいているのだ。そして、本当に本当のラストで歌われたのは『惑星タイマー』。曲の最後、ピアノのフレーズをためにためて、なかなか弾こうとしない常田の、いたずらっ子のように輝く笑顔が忘れられない。ああ、終わってほしくないな。でも、もちろんあの美しいフレーズは鳴らされ、この日のライブは終わった。そして1月から全国をまわってきた『TOUR 2012“musium”』も、ついに終了した。
さて終演後、グッズで買ったピンバッチの当たりクジを確認しようと必死に封を開けていると、出口付近に黒山の人だかりが。なんとアンコールのMCで話していた草野球の模様が書かれた号外が配られており、それを配っているのがツアーのスタッフとバンドメンバー、そして大橋と常田本人なのだ! どうやら試合に負けた罰ゲームということらしい。ははは。なんだそりゃ。こうしてスキマスイッチのツアーファイナルは、沖縄らしいアットホームなサプライズで締めくくられたのだった。