「ゆずちゃん」
肥田 美代子 (著), 石倉 欣二 (絵)
阪神淡路大震災で亡くなったゆずちゃんという女の子のお話です。クラスメートのたいちくんの目を通して、ゆずちゃんの姿が描かれています。ゆずちゃんの夢は大きくなったら風船屋さんになること。地震のこと、ゆずちゃんという存在を通して「死」について、考えることができるお話です。
「ひまわりのおか」
葉方 丹 (著), ひまわりをうえた八人のおかあさん (著), 松成 真理子 (絵)
東日本大震災による津波で、全校児童108名の七割に当たる、74名が行方不明・命を落とすという悲劇に見舞われた「宮城県石巻市立大川小学校」。
子どもを亡くした8人のお母さんたちが、子どもたちが避難しようとめざした場所に、ヒマワリを植えはじめました。2011年3月11日で、止まってしまった時間。絵本の中の子どもたちはみんな笑っているのに・・・。だけど、お母さんたちはヒマワリを植えることで前に進み始めたというお話です。
お母さんたちの愛がたくさん詰まっています。
「はしれ、上へ! つなみてんでんこ」
指田 和 (著), 伊藤 秀男 (絵)
2011年3月11日。岩手県の海岸から400~500メートル地点にある、鵜住居(うすのまい)小学校と釜石東中学校の子どもたちが、午後の授業を受けているとき、地震がおきました。
その直後、小中学生600人が山への坂道を2キロにわたり走って逃げたという実話をもとにしたお話です。
「自分の命は自分で守る」ことができるように。
「ぼくは海になった―東日本大震災で消えた小さな命の物語」
うさ (著)
東日本大震災で犠牲になった動物たち。その数は正確に把握されていないといいます。このお話は、ミニチュアダックスフントのチョビと家族の物語。人間だけでなく、この地震で亡くなった、かけがえのない命の大切さや平等さを伝える物語です。
「ぼくのじしんえにっき」 八起 正道 (著), 伊東 寛(絵)
“ぼくの町が、大じしんでメチャンコになってしまった。その時のことをぼくはえにっきにくわしく書いた。
”大地震に遭った「ぼく」という子どもの目から見た事実と簡単な感想という形で、地震が起きた時のこと、その後のことが描かれています。地震について知るだけでなく、極限状態に陥った時の「人間」の恐ろしさ、死についてを知ることができます。
78ページありますので、小学校低学年~大人までの人々が読むと、地震のこと、どんなことを備えておいたらいいかなどが分かる内容になっています。