1人でお留守番するのがまだ難しい小学校低学年の子供を抱える共働き家庭は、子供を学童に通わせている人がほとんどです。
最近では都市部を中心に学童も多種多様化しており、移動の必要がない学校附属の便利な学童から、送迎付きの学童、さらには送迎付き習い事付きの学童まで、さまざまなサービスがしのぎを削っています。
そこで今回は、多種多様化する小学1年生の放課後の過ごし方について学童を取材してきました。
学童にも種類がある!最近の共働き家庭の小学1年生は放課後をどう過ごしている?
学童と言えば、共働きで自宅に親がいない家庭の子供が放課後を過ごす場所として知られていますが、学童の目的は「子供の見守りと預かり」です。子供が危険にさらされないよう、学童が親に代わり子供を預かるわけですから、学童があれば親は安心して働けます。
このように共働き家庭にとっては大変助かる学童ですが、学童は運営主体によって「公立学童」や「民間学童」などたくさんの種類があります。そんな数ある学童の中で今注目を集めているのが「民間学童」です。
民間の学童は公立の学童では出来ないことをサービスとして行うことにより、共働き世帯から支持されています。学童はもはや預かるだけではない、子供の成長にとって重要な役割を担う大切な場所として認識され始めているのでしょう。
最近では預かることがメインの公立の学童へは一切行かず、最初から民間学童だけに通わせる家庭もあれば、公立と民間の両方を上手に組み合わせて使う家庭もあります。
しかしなぜ料金が高く、学校からの移動も伴う民間学童が支持されているのか。そこには共働き家庭が一昔前であれば叶わなかった希望が叶えられるからといった理由が隠されています。
共働きママの苦悩
都市部を中心に中学受験が過熱している状況もあり、小学校1年生から塾や英語などに通わせる家庭は珍しくありません。しかしそこには共働き家庭を悩ます送迎問題が発生するため、子供を行かせたくても行かせられないという苦悩がありました。
頑張るママは、自治体が運営するファミリーサポートという制度を利用して、サポート会員さんに学童へ迎えに行ってもらい、送り届けてもらいながらやり繰りをするママもいましたが、仕事の都合でお迎えの時間に間に合わなかったりなど、そこにも苦悩はありました。
そんなママ達の苦悩を解消してくれるサービスを展開しているのが「民間学童」です。
学校の授業が終わる頃、正門前にマイクロバスでお迎えにきてくれる学童が多数あり、子供達はそのバスに乗って民間が運営する学童に行きます。つまりそれは送迎つきということになるため、移動の危険の心配はありません。