ついにこの日が来てしまった。
5月26日、東京・Zepp DiverCity。BORN 8th ANNIVERSARY SPECIAL ONEMAN LIVE 【SUPER BLACK MARKET】。K(G)の誕生日でもあり、BORNの解散ライブである。
1月に解散を発表してから、自らを追い込むように精力的なライブを行っていた彼ら。ロビーにはたくさんの仲間たちからの花が届き、フロアには平日ながらたくさんのファンが集まっていた。
泣いても笑ってもこの日が最後になってしまうのであれば、もう泣きながらでも笑うしかないのだ。
ほぼ開演時刻どおりにフロアの照明が落ち、時計の針の音と、これまでのBORNの8年間にリリースした楽曲が流れ始める。
走馬灯と呼ぶには激しすぎるサウンドの演出のあとに真っ黒な衣装でメンバーが登場。そしてTOMOのドラムから始まったのは『Extremely waltz』。地を這うようなサウンドの一曲目から打って変わって『Vermin's cry』、『more Deep』、『Rotten cherry』を叩きつけ、それに応えるように激しい動きでフロアを揺らすファン。
何度もダイブする猟牙(Vo)、唸るようにギターを奏でるK(G)、静かに燃える炎のような“クールビューティ(※猟牙談)”Ray(G)、力強いリズムを刻むTOMOと、それを支える美央(サポートB)。
ギラギラとして野蛮で強靭。そして猥雑かつスタイリッシュ、その上でどこか優しい。我々がよく知っている普段通りのBORNの姿だ。