「翌朝、肌がツヤツヤになった気がした」「息をするのを忘れていた」「官能の世界に誘ってくれました。感動して涙が出た」「官能というテーマが自分に合うのかなとドキドキしたけど、とても居心地がよくて、もう終わっちゃったの? という感じだった」etc.

参加者からこんな感想が寄せられる、大人をターゲットにした通称「官能コンサート」なるR30+指定の音楽イベントがあります。

正式名称は「官能的な音楽」との意味の「MUSICA SENSUAL(ムジカセンスァル)」。いったいどんなコンサートで、聴きにいくとどんな体験ができるのでしょうか。

五感を刺激する「官能コンサート」に行ってみた!

私が初めてMUSICA SENSUALを聴きにいったのは6月でした。受付で渡されたベネチアンマスクを身に着けて会場へ。100名ほど入るくらいの、ちょうどいい規模感の空間には、ドレスアップした大人たちで溢れていました。気分は仮面舞踏会です。

官能コンサートは過去には「Tango」「昼下がりの情事」、次回11月1日(金)に開催されるものは「忘れられない恋」 など、毎回テーマを設けて実施されています。

各回で設けられたドレスコードには、人に見える部分(洋服やジュエリー)でも人から見えない部分(ランジェリーなど)でも、自分が楽しみながらできる範囲で、身に着けるものを選択して、非日常を満喫してほしい、というメッセージが込められています。

ユニークな仕掛けは他にもありました。たとえば、香りの演出がなされていること。香りのコンサルタント・島田侑佳さんが、テーマや演目、ストーリーに合わせて調香したアロマの香りが心地よく漂っていました。

音楽を聴くことで聴覚を、至近距離でアーティストを見ることで視覚を、ドレスコードに合わせた装いに触れることで触覚を、アロマで嗅覚を…と、五感を刺激する試みがなされている官能コンサート。なんと、味覚にまでアプローチするアイスクリームやワインも用意されています。