キラ役・飯豊まりえが明るく引っ張っていってくれた
――ドラマ、映画と一緒に撮影してきた飯豊さんの印象を教えてください。
山崎:まりえちゃんは、本当に天真爛漫で。私は人見知りをしてしまうので、現場に入ってなかなか自分から話しかけにいけないんです。でも、まりえちゃんが「紘菜ちゃん、紘菜ちゃん」って距離を近づけてくださったから、仲良くもなれたし、現場に馴染むこともできたので、まりえちゃんのおかげですごく楽しかったです。
――作品では晴美がキラを支えてあげていますが、実際の撮影現場では逆のような関係だったんですね。
山崎:とても助けられました(笑)。まりえちゃんは誰とでもすぐ仲良くなれちゃうタイプなので、けっこう引っ張っていってくれたのかなって思います。
――そんな飯豊さんがキラと重なる部分ってありますか?
山崎:意思の強いところですかね。ドラマのキラは内気な感じでしたが、映画だとキラが自分の意思をもって立ち向かっていくシーンもあるので、意思の強いところはけっこう似てるんじゃないかな。
藤ヶ谷太輔の気配りに感動!スタッフの分まで差し入れ
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
山崎:すごく楽しかったです。特に主演の藤ヶ谷さんが現場の雰囲気を作ってくださって。スタッフさんが疲れていたら盛り上げるようなことを言ってくださったり、私とかにも気さくに話しかけてくださって現場の雰囲気を作ってくださったので、引っ張っていってくれる零みたいな存在でした。
――そうなんですね。視野が広いという感じですか?
山崎:本当にすごく細かいところに気がつく方で、ずっと立っている人がいたらさり気なくイスを差し出したりとか、「疲れてるの?」とか気遣うようなことをおっしゃってくださったり。紳士的で、言動がすごくかっこよかったです(笑)。
あと、現場には常に藤ヶ谷さんの差し入れがあって。すごく暑い日にカフェのドリンクをスタッフ・キャスト全員分、40~50杯くらい?差し入れしてくださって、それもただ置くんじゃなくて、1人1人スタッフさんを呼んで、「飲みなよ」って全員に手渡していたりとか。そういうスタッフさんへの心配りっていうのが、すごくかっこいいなって感じました。キャストに優しい方は多いですけど、スタッフさんにも分け隔てなく優しくしてくださるところがかっこよかったですね。
――零そのものみたいな存在だったんですね。
山崎:零のかっこよさは藤ヶ谷さんだから出せたのかな、と思います。
牧生とは真逆?気さくな窪田正孝
――映画で大きく変化した牧生のイメージはどうでしたか?
山崎:もうドラマの時からの豹変ぶりが凄まじくて!そこはやっぱり窪田さんのお芝居の幅が素晴らしいな、と思いました。
――ドラマ撮影のときからの窪田さんの印象は?
山崎:現場では常にナチュラルというか、自然体で優しくて柔らかい方です。けっこう気さくに話してくださりますね。牧生は周囲と壁を作るタイプだと思うんですけど、窪田さんは全然そんなことはなくて、フレンドリーで優しい方でした。
――では、藤ヶ谷さんと窪田さんが現場を盛り上げていたんですか?
山崎:そうですね。あと藤ヶ谷さんと窪田さんはとても仲が良くて。けっこう2人で話されていました。
――作品ではピリッとした空気が流れていますが、撮影現場はみなさん仲が良い、和やかな雰囲気だったんですね。
山崎:撮影期間が短くて大変な現場も多かったんですけど、いい作品にしようってみんなでまとまることができた良い現場だったと思います。