3.子どもに愛情をかける姿がうれしい
「我が家は、いわゆる“できちゃった結婚”。妻とはいずれ結婚するのかなくらいにしか思っていなかった俺は、突然の妊娠にとにかく慌てました。
それに、彼女のほうが普段から『子どもができたら自分の時間がなくなるしストレスも多いだろうし、ちゃんと育てられるか不安』と言っていたので、このまま出産して大丈夫なのかなとも思っていました。
俺は子どもが好きだし、妻が大変そうなら手伝う気持ちはあったのですが、いざ入籍して息子が産まれたら彼女のほうが子煩悩になって。
睡眠不足で疲れた顔をしているけど、『今日は寝返りができたよ』『おもちゃを握る力が強くなってきた』と笑うのを見ていたら、あぁ結婚して良かったと思いましたね。
妻は『母性本能があったのかな?』と言うけど、実際に産まれてみたら育児って本当に大変だなと実感するし、俺もできることをしなくてはと家事をやっています。
正直、結婚するまではうまくいくかどうか不安ばかりだったけど、妻が子どもに愛情をかけてくれることに今は感謝しかありません」(35歳/建築)
思わずホロリとなったこちらのケースは、夫のほうに妻と子どもを受け止める覚悟があったのが良かったのかなと思いました。
予想外の妊娠で怖かったのは、結婚することより妻が育児のプレッシャーの負けること。それが良い方向に裏切られて、夫はいっそう家族を愛する気持ちを強くします。
今は、結婚前からの趣味を一緒に楽しむ時間も作れるようになり、お互いに協力しながら家庭を支えるのが当然になっているそうです。
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結婚前はいろいろな理想を持っていても、いざ生活が始まると「こんな人とは思わなかった」とがっかりすることもあるかもしれません。
想像通りにいかないのが結婚生活ともいえますが、そんな中で妻のポジティブな変化によって夫のほうも良い刺激を受けるなら、幸せですよね。
お互いに支え合う姿勢を忘れないのが、あたたかい家庭を築くためには大切なこと。
前向きな変化はどんどんふたりで作っていきたいですね。