2.「そういえば」には無理がある!
「何年も仲の良かった男友達。ある女性に片想いしていて、それをずっと応援していました。
でも、告白しないうちにその女性のほうから付き合えないと牽制されてしまったらしく、『焦って好きだと言ったらLINEをブロックされた』と落ち込んでいました。
私としては、フラれたのは悲しいけど仕方ないし、何とか立ち直ってほしくてあれこれと気を使っていたのですが、そのうち彼が『お前って本当にいいやつだよな』とか言い出して、以前とは違った女性扱いをするように。
私のほうは彼に恋愛感情はなくて、遠ざけるとまたショックだろうし、何とか距離を保ちながら勘違いさせないように接していたつもりです。
ある日、彼から買い物に付き合ってと言われて、彼のクルマで向かった帰り。
最近聴いている音楽のことや映画の話で盛り上がっていたのですが、突然
『そういえば、お前のことが好きなんだよね』
と不意打ちで言われ、思わず息を呑みました。
彼のほうはあからさまに“やっと言えた”って顔をしていたけれど、私にとっては正面から受け止められないタイミングで、
『そうなんだ、ありがとう』
だけ返して次の話題を切り出しました。
彼は私の言葉にがっかりした様子だったけど、『そういえば』で伝えるには無理がある。あとでそう伝えたら、
『前の女性のときは告白するタイミングが遅くてフラれたから、早いほうがいいのかなって』
と言われました。
あなたの都合ではなくて、告白は相手の気持ちをまず考えるべきではと思ったけど、ややこしくなりそうなのでそれっきりです」(35歳/教員)
女性のほうにもその気があるのなら、こんな不意打ちもうれしかったかもしれません。
ですが、あくまで女性は友人としての接し方を変えず、勘違いは避けるようにあえて「友達だから」を強調していたそうです。
何でもない話をしているときに「そういえば」といきなり告白されても、その展開を正面から受け止めるのは難しいもの。軽い様子で伝えたことがかえって女性の気持ちを遠ざけます。
告白は、相手の気持ちや状況を見てきちんと好意が届くタイミングを選びたいですね。
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男性にとっても、告白は自分の気持ちを伝える大切な瞬間です。
それはわかるのですが、思いを口にするまでの展開を間違えると、成就するはずだった恋も実らずに終わるなんてもったいないですよね。
告白するときは、相手の気持ちを考える余裕を持ちたいなと改めて思いました。