先日、九州から東海地方では梅雨明けというニュースが発表されました。
関東地方でも、そろそろ梅雨明け宣言が聞こえてくる頃かもしれません。
そして、梅雨が明けたら、そこからは暑い暑い夏の本番。
2015年は過去最大規模のエルニーニョ現象の観測が話題になりましたが、今年は「ラニーニャ現象」が起こる可能性があることが、話題になっているのをご存知でしょうか。
さて、ラニーニャ現象っていったいどんなものなのでしょう。
そして、ユニクロが発表した実験結果によると、このラニーニャ現象によって「子どもが危ない」というのです。
実際にはどんなことが起こるのか、どうして子どもが危ないのか……今回はユニクロが発表した調査をもとにご紹介します。
ラニーニャ現象ってなに?
ラニーニャ現象とは、ペルーとエクアドルの沖合から西方の太平洋東部の赤道付近の海域において海水面の温度が平年よりも低くなる現象で、海水面温度が異常上昇する「エルニーニョ現象」のちょうど逆の現象です。
そして、このラニーニャ現象やエルニーニョ現象は、世界各地の気候変動にも影響を及ぼします。日本でもラニーニャ現象およびエルニーニョ現象が発生すると、平年よりも気温が異常に上がったり、あるいは下がったり、雨量が異常に増えたり減ったりといった影響が観測されます。
そして、2016年はラニーニャ現象の影響などによる「酷暑」が懸念されています。
大人より10℃以上も上昇…子どもが危ない!
ラニーニャ現象の影響で酷暑が懸念されている今年。
ユニクロが子どもたちがどのような温度環境に置かれているのかをサーモグラフィーで可視化して調査しました。
医師の立会いのもと、身長約170センチの大人と約120センチの子どもを屋外で5分間撮影したところ、大人は温度が比較的安定し、腰から下を中心にのみ熱を帯びている一方で、子どもは計測開始直後からたったの5分だというのに、50℃近くにも表面温度が上昇。
全身で熱の影響を受けていることが確認できました。
この調査から、大人と子どもでは、身長差によって体感する温度環境に差が生じている可能性があることがわかりました。