筆箱を忘れたとき
幼稚園、保育園に行く時も小学校に入学しても朝の支度があります。
もし、リビングに筆箱が落ちていた場合、「筆記用具がないと子どもが今日一日困るだろう」と心配になって届けてしまうとどうなるでしょう。
子どもは
・「忘れ物をしても親が届けてくれる」と思うようになる。
・明日の朝も「忘れ物をしないように」と準備することはない
・先生に「筆箱を忘れてしまったので今日、一日、筆記用具を貸してください」と人に助けを求めるSOSを出す練習ができなくなる。
これだって親が「忘れ物をしないように面倒をみてやる」のではなく、たまには忘れ物をして痛い思いを経験させたり、どうやったら忘れ物をしないようになるか本人に考えさせることの方が大事です。
例えば“忘れ物チェックリスト”を作成する案だったり、前の晩から準備するように言ったり……これは魚を与えることではなく、釣り方を教えることになり、子どもの自立につながります。
幼児でもハンカチ、タオル、お便り帳など園に持っていくものが何点かありますから、、これらの準備を4歳過ぎたら自分でやらせてみませんか。
小学生になったからって急に脳に変化が起こって明日の時間割の教科書を自らランドセルに準備できるようにはなりませんよ。
4歳すぎたら、タオルを畳む、食事前にお皿・箸などのお膳立て、食べた食器を下げる、家中のゴミ箱のゴミをまとめる、カーテンの開け閉め、新聞を取ってくるなど子どもにやらせましょう。
お出かけ
例えば、子どもから「ディズニーランドはどこにあるの?」と聞かれたとき「千葉県にあるのよ」と即答することは簡単です。
でも、そこで「どこなのかしらね。地図で調べてみようよ」と言えば地図の見方を学べます。すると、次回からは知らない場所に出かけるとき「ママ、ママ」と頼ることなく自分で調べることができるようになります。
更に「“東京ディズニーランド”だから東京都にあると思っていたけれども、千葉県にあったんだ」と自ら発見することもできます。こうして知的好奇心に火が点き、知らないことを知ることに興味を持つ“勉強好きな子”に育ちます。