白杖を持った人が歩いていれば“視覚障害者”の方、マタニティマークを付けている方は“妊婦さん”と誰もが知っているマークってありますよね。

妊娠時に、重いお腹を抱えて電車やバスに乗った時、マークに気づいて優先席を譲ってもらい、ありがたさを実感している人も多いのではないでしょうか。そんなありがたみを経験した人には特に知っておくべきマークが日本にはいくつかあります。

今回はそんな共通するアプローチマークについてご紹介していきます。

 

ヘルプマーク

あまり耳慣れない人も多い“ヘルプマーク”。平成24年ごろからスタートし始め、まだまだ知らない人も多くいます。

このマークは『義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としている方』がつけているマーク。見た目は健常者のようでも、周りの人からのサポートを必要としていることを知らせています。

このマークをつけている人は、日常生活はもちろん、突発的なことに臨機応変に対応するのが難しいことも多いので、見かけたら、電車・バスの中では席を譲ったり、声をかけてサポートしたりするといいですね。

 

聴覚障害者マーク

このチョウチョのマークは『聴覚障害者』の人が車につけるマーク。危険防止のためやむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや割り込みなど、無茶なことを行うと、道路交通法の規定により罰せられます。

このマークがついている車を見たら、車間距離をとって運転し、駐車場などは譲ってあげるといいですね。

 

耳マーク

見た目でも分かりやすいマークで、周りの音の聞こえが不自由なことを表していて、『聴覚障害者』の人がつけるマーク。

見た目では、聴覚障害者は認識されにくいので、「無視された」「無愛想」などと人に誤解されやすい人が多くいます。日本には聴覚障害者は36万人、おおよそ1,000人に1人が聴覚障害者です。高齢によって耳が遠くなった人も加えれば、1000万人ほどになります。

もし、私たちが声をかけても相手からのアプローチがなければ、「聞こえづらいのかな?」と気にかけてあげてみてください。もしかして、このマークをつけているかもしれません。

このマークをつけていたり、提示されたりしたら、筆談やジェスチャーで対応してあげるようにするといいですね。