唐辛子、ニンニクなどと一緒に炒め煮した挽き肉を、ニラやモヤシと共に麺の上にたっぷりのせた激辛のラーメン。スープはあっさりめの醤油味が基本で、ヒーヒー言いながらもちゃんと食べきれる辛さが持ち味だ。
昭和40年代に今池の台湾料理店「味仙」の主人・郭明優さんが、台湾の台仔麺をヒントに創作し、郭さんが台湾出身であることから台湾ラーメンと命名された。台湾ラーメンの名だが、もちろん台湾にはない。
始めはまかない料理だったが、昭和46年頃からメニューに載り、1980年代後半の激辛ブームに乗って一躍有名になった。その後、メニューに加える店が続々と現れ、名古屋を代表するご当地ラーメンに成長した。近年は、派生メニュー「台湾まぜそば」がニューウェーブとして人気だ。
ぴあMOOK『原寸大なごやめし図鑑100』から、絶品「台湾ラーメン」の名店をご紹介!
このボディブローはあとから効いてくる
味仙 今池本店 台湾ラーメン 630円
台湾ラーメンには通常の辛さのほか、辛みを抑えたアメリカン、辛さ3倍のイタリアンがある。
約100種類にも及ぶ豊富なメニューを味わえる台湾料理店。この店の名を一躍有名にした元祖台湾ラーメンは、今や8割の客が注文する看板メニュー。
鶏ガラベースの醤油スープに、辛く煮込んだ豚ひき肉とニラがのる。まずはひき肉と麺をしっかり絡めてからいただくべし。
強烈にパンチの効いた唐辛子が旨みとともに主張して、誰もが辛い辛い!と言いつつも、汗だくで完食してしまう。口だけでなく腹の底にも響くような刺激は、日が経つとまた無性に恋しくなる。
こちらもおすすめ
台湾ちまき580円、エビマヨ1600円、 マーボー豆腐700円、四川ラーメン750円
味仙 今池本店
052-733-7670
名古屋市千種区今池1-12-10
17:30~翌2:00(LO1:30)
無休
テーブル276席
喫煙可
駐車場 無し
地下鉄東山線・桜通線今池駅9出口 より徒歩2分
ここでも食べられる
名古屋市内にJR名古屋駅店、矢場店、八事店など7店 ほか中部国際空港店など
辛さ控えて 旨み際立つ
亀仙人 台湾らーめん 650円
ツルツルッとした食感の玉子麺に、スープの味がほどよく染みこむ。
あえて辛さを抑えた台湾ラーメンは、スープの旨みや麺のシコシコ感がストレートに伝わってくる。
中華料理店ならではの叉焼の煮汁をベースにしたスープは、 上質な肉の旨みがたっぷりつまる。塊感を出すために炒めを軽くしたミンチ、 大きめに切ったニンニクがゴロゴロと盛られて食べ応えも十分。
辛いもの好きな人へは、要望次第で激辛まで調整してくれる。これで650円とは、なんともお得。中華の一品料理もすべて1000円以内というから嬉しい。
こちらもおすすめ
鶏肉香りあげ980円、四川風野菜玉子のせご飯750円、ギョーザ420円(8個)
亀仙人
052-763-4598
名古屋市昭和区安田通6-6-1 三浩ビル1F
17:00~翌1:00(LO12:45)
定休 水曜
31席(カウンター7席、テーブル24席)
喫煙可
駐車場 5台
地下鉄鶴舞線川名駅1出口より徒歩7分
魚介スープが起こした新旋風
こだわり麺工房 たご 台湾らーめん塩 830円
スープによって2種類の自家製麺を使い分け、台湾らーめん塩には縮れ系の太麺を使用。
煮干しラーメンにおいて、名古屋でこの店の右に出るものはないであろう。
味の柱となるガツンとくる煮干しダシは、寸胴の中の状態を見極めながら、じっくり煮干しの形がなくなるまで煮出す。その間、手を休めずかきまわし続けること、およそ2時間というからスゴイ。
魚介風味を活かした台湾ラーメンが、新たな風を起こした。もちろん醤油ベースもあるが、シンプルな塩だからこそダシの本当のおいしさが分かる。
こちらもおすすめ
にぼし中華そば830円、にぼし台湾カレーまぜそば880円
こだわり麺工房 たご
052-431-8111
名古屋市中川区新家2-605 11:00~14:00(LO13:45※水・土・日・祝はLO13:30)、 18:00〜21:00(LO20:45)※仕込みの都合により終了の場合あり
定休 月曜、第1・3火曜
カウンター8席
禁煙
駐車場 8台
県道115号線「新家横枕」交差点を南へすぐ