第10回公演「真っ向ガール」公演プロデューサー松永ミチル&新リーダー加藤梨里香インタビュー

ここで、スペシャルインタビューをお届けしましょう。第10回公演「真っ向ガール」の公演プロデューサーを務める松永ミチルさんと、劇団ハーベストの新リーダーに就任した加藤梨里香さんです。

劇団ハーベストのさらなる集大成であり、新時代の幕開けでもある記念すべき作品をとことん語ってくださいました。

「真っ向ガール」フライヤー

松永「どうしても比べてしまうけど、私は私だから、自分なりにやっていけたら」

――年に一回の劇団ハーベスト特集、2年前の夏公演からスタートしました。当時お二人とも高校2年生だったんですよ。

松永「覚えてます!あの時はまだ高2だったんだ!やばいね…。」

加藤「あれから2年たったんですね…。この一年もあっという間だったな。「花男」もあったし、大学受験もあったし…。」

――本当に怒涛の一年でしたね…。さて、まず公演プロデューサー、自己紹介をお願いします。

松永「はい、松永ミチル、大学1年生18歳になりましたっ!イエイ(笑)。今回はプロデューサーを務めさせていただいています。」

――公演プロデューサーというのは、どんな役割なんでしょう?

松永「脚本家の田中大祐さん(気晴らしBOYZ)に脚本を書いていただくときに、作品のイメージや、お客さんにどんな気持ちになっていただきたいか、ということを伝えたり…。あとは、音楽担当の広瀬(咲楽)に曲を書いてもらうときにも、イメージを伝えています。

ハーベストは、これまでにアクション、バンド、ダンス、楽器演奏と、いろんなことをやってきました。いい経験になるけど、お客さんからしたら、どういう団体かわからなくなるかもしれないって意見があって。

それだったら、それぞれの公演にプロデューサーを置いて、それで個性を出していけたらって思って。これから先も、全公演にプロデューサーを立てていこう!ということにしたんです。」

――そして、劇団ハーベストの新リーダーからも自己紹介をお願いします。

加藤「はい、加藤梨里香です。大学1年生です。18歳になりました!今回は、リーダーになって初めての公演で、公演プロデューサーの(松永)ミチルに物語の軸になる役をふってもらいました。そのおかげで、自覚を持ちやすかったし、「よし、引っ張っていこう!」という気持ちです。」

――なるほど、公演プロデューサーがキャスティングも決めているんですね。

松永「はい、今回は私が担当してます。前回の公演「起死回生スウィングバイ」では、プロデューサーの(山本)萌花がキャスティングを担当しました。

――新リーダーから見て、公演プロデューサーの松永さんはいかがですか?

加藤「ミチルはメンバーのことを考えて、すごくよく見ていますね。萌花は、自分がどうしたいか、自分の意思を出すんです。でも、ミチルはみんなの意見を取り入れつつ進める。どっちがいい、とかじゃなくて、それぞれの個性が出てるなって感じます。」

松永「自分はガチガチ行けるタイプじゃないし、みんなの意見も聞きたいし…。そういうところが、出ているのかも知れないですね。前回の萌花の印象が強くて、自分の中で、どうしても比べてしまったり…。でも、私は私だから、自分なりにやっていけたらと思っています。」

松永「レベルアップした私たちのお芝居を乗せて、脚本を超えたい」

――うーん、なるほど!さてさて、今回の「真っ向ガール」はどんな作品になるんでしょうか?

松永「最初から最後まで、終始面白い作品です。お客さんにずっと笑っていただきたくて。私自身、コメディとかお笑いが好きなんです。ずっと笑っていられる作品は、自分もハッピーになって帰れるから、そういう気持ちになっていただきたいなって。」

――ポスターは凛々しいイメージですよね。意外とコメディ色が強いんですか?

松永&加藤「そうしたいです!」

松永「脚本の田中さんは、これまでに「見切り発車シスターズ」、「ガールズカウントダウン」、「反重力ガール」と書いてくださっていて、私はどれもすごく好きなんです。田中さんの脚本に、レベルアップした私たちのお芝居を乗せて、脚本を超えたい…。」

松永ミチルさん

加藤「うん、脚本に負けたくないよね。脚本だけの時点ですごく面白いんですよ!」

――今から楽しみですね!見どころはどこでしょう?

松永「殺陣が多くて、特にラストに大立ち回りがあるんですよ。そこがメインです!」

加藤「入れ代わり立ち代わり戦っていくシーンなんですよ。そこをカッコよくやりたいですね。」

――おお、ラストにクライマックスがあるんですね。

松永「初心者の女の子たちが戦う、という作品の内容と、まだ初心者もたくさんいるハーベスト自身が、シンクロしてお客さんの心に響いたらいいな…。」

加藤「(殺陣指導の)ヒロキチさんのワークショップにも参加させていただいて、ガツガツやってます。最後に殺陣の立ち回りを指導していただくんですけど、すごくその時間が短いんです!すぐ本番になるから、集中力を使うんですよ。」