今回も、前回に引き続き不定期シリーズ「演劇少女」をお送りします。今回のテーマは、倉科カナさん、橋本愛さん、二階堂ふみさん、土屋太凰さん、武田梨奈さんなどなど、注目の若手女優が多数在籍するソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)が送る美少女劇団「劇団ハーベスト」を特集します。
去年8月にウレぴあ総研で夏の公演をレポートした後も、冬の特別公演の稽古に密着しデジタル写真集化させていただいたりと、劇団ハーベストには個人的にも注目し続けてきました。
今回は、今年4月から劇団メンバーが参加した客演舞台をレポート、さらに8月に開催される第8回公演『MIRACLE8』に向けた公開稽古/アクション稽古の模様を、演出家の中村公平さんのインタビューを交えて、超ボリュームでお送りします!ではでは、いってみましょう。
ここにもそこにもハーベスト!メンバーが客演した舞台をレポート
山本萌花さんが戦闘美少女に!SF大作『ヨルハ Ver. 1.1』
まずは記者会見の様子をレポートした『ヨルハ Ver. 1.1』から。この公演には、劇団ハーベストの副リーダー山本萌花さんが出演しました。数多くのアイドルグループメンバーやグラビアアイドル、そして若手女優さんが出演した華やかな舞台の中で、萌花さんの活躍は如何に?
この作品は、遠い未来の人類が住めなくなった地球が舞台。アンドロイドの少女たちvs機械生命体で戦闘が繰り広げられるというハードなSFテイストです。その中で萌花さんはガンナーとして敵を蹴散らすアンドロイド“ヨルハ十六号”を熱演! ちょっとガサツ、でも熱血! という男勝りなキャラ。こんな萌花さん、ハーベストでは見られない!
取材に入ったゲネプロ終了後に、少しだけ山本さんにショートインタビューしてみました。
――去年10月に客演した『紅蓮、ふたたび』に続いて、アクション作品への共演になりましたね。
山本「『紅蓮、ふたたび』の紅蓮は、同じようにカッコイイ系の女性だったけど、女性らしさとか可愛さもありましたよね。今回の十六号は中身がファンキーというかすごく男気が目立つというか…(笑)。この綺麗な衣装も、ミスマッチな感じ、着させられてるイメージを意識しています。こういう役が好きなのか、爽快で、イキイキ演じられたと思います!」
――今回共演されて気になった役者さんはいらっしゃいますか?
山本「うーん、難しいですね! アネモネ役の永吉明日香さんは、心の震えの表現がすごかったですね!稽古中にも同じクオリティで心を震えさせることが出来ていて、尊敬します。同じヨルハ役の中では、二十一号を演じた柴小聖さんですね。柴さんが元から持っている包容力、包容力が役に反映されてて、すごく好きです! 自分の中では、十六号も二十一号をすごく慕っているっていう設定なんですよ。」
――この作品の中で、演じてみたい役はありますか?
山本「クレマチス! 武器商人の秘書ですね。長台詞で自分の感情がボロボロこぼれてくる役なんですよ。3月の第7回公演『明日の君とシャララララ』で演じた里香も、そういう役だったので。結構そういうお芝居が好きなんです!」
――確かに、素晴らしい演技でしたね。今日はお忙しい中ありがとうございました!
加藤 梨里香さんが圧巻の主演!家族で楽しめる『LADYBIRD,LADYBIRD』
さて、お次は加藤梨里香さんが出演した『LADYBIRD,LADYBIRD』。この舞台、なんと今年で3回目の上演。そして加藤さんは、3回とも主役のアンを演じているんです。
これだけで、加藤さんがどれだけ安定して大役を演じてきたかがお分かりになるのではないでしょうか? 加藤さんは4歳からミュージカルに出演している、長いキャリアがある女優さんなんです。
SFアクション作品だった『ヨルハ Ver. 1.1』に対して、『LADYBIRD,LADYBIRD』はファンタジー作品。小さな虫たちがしゃべり、歌い、踊る姿は目にも楽しくて、客席は家族連れの皆さんでいっぱいでした。子どもの頃にこんなミュージカル見たら、一生忘れないでしょうね!
そして、そんなウェルメイドな舞台の中心に経っているのが加藤さんなんです。歌うパートも、ダンスのキレも、そして演技力もすべてがハイクオリティ。劇団ハーベストの『明日の君とシャララララ』でも美しい歌声を披露してくれましたが、本当にこの方の芸達者ぶりは特筆すべきです。共演した子役の皆さんにとっても、憧れのお姉さんなんでしょうね。