2014年、2015年に続き、恒例となった劇団ハーベスト夏公演特集をお届けします。結成5年目を迎えた劇団ハーベスト、2016年は彼女たちにとって大きな変化の時期となりました。
初代リーダーである青山美郷さんは、NHK時代劇『鼠、江戸を疾る 2』のヒロイン小袖役に、久保田紗友さんはNTTdocomoやジョンソン・エンド・ジョンソン『アキュビュー』のCMで話題になりました。
そして、加藤梨里香さんは人気漫画のミュージカル化『花より男子 The Musical』で主演に抜擢、ウレぴあ総研でもインタビューをお届けしました。劇団外での活躍が、ともかく増えているんです。
さらに先日お伝えした通り、新メンバーも2名加入。記念すべき第10回公演「真っ向ガール」に向け、全力疾走しています。劇団ハーベストの新しい時代を担うメンバーたちのインタビューや公演レポート、客演レポートなど、超ボリュームでお送りします。どうぞ!
プレイバック!第9回公演「起死回生スウィングバイ」&初のファンミーティング『激談!ハーベスト!』
これがハーベストの集大成!第9回公演「起死回生スウィングバイ」
まず初めに、前回の第9回公演「起死回生スウィングバイ」を振り返ってみましょう。2016年3月に春公演として上演されたこの作品は、「劇団ハーベストの集大成」になるとの前評判も高く、かなりの期待を集めていました。
自分の言葉を飲み込んでしまう少女、春を演じるのは、青山美郷さん。劇団ハーベストで中心キャラクターを演じるのは久々でしたが、その存在感は流石の一言でした。つい引き込まれる魅力があります。
劇団内で最年長にも関わらず、「演劇」や「自分自身」に揺れるいたいけな少女の強さと儚さを同時に表現。夢の前に戸惑いながらも劇的に変わっていく少女、まるで劇団ハーベストのメンバーたちを象徴するようなキャラクターです。
主役の春が入団することになるのが、劇団スターシップ。この主宰・演出兼役者の仁夏を演じるのが、劇団ハーベストの副リーダーである山本萌花さん。彼女は公演のプロデューサーも務め、作品コンセプトの設定や脚本のすり合わせなど、作品の軸を作っていきました。
さらに劇団スターシップのメンバーを演じるのは、『花より男子 The Musical』を演じ切ったばかりの加藤梨里香さん、客演経験を数多く積む望月瑠菜さん、そして2015年の夏公演で座長を務めた松永ミチルさんと、劇団ハーベストの中心メンバーばかり。
劇団スターシップが練習場所に選んだ小さな私立図書館には、演じることが大好きな本の精たちが住んでいます。スターシップのメンバーに触発された本の精たちは、人間の前に出ることをなかなか許されず…。
本の精を演じるのは、地方在住組を中心としたメンバーたち。表舞台を目指しながら劇団ハーベストで修業を積む彼女達自身と、表舞台に出たいともがく本の精がオーバーラップして見えました。