この曲をアナから届けることに大きな意義があると思います

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−−−本作ではアナの成長が大きく描かれたように思いました。アナはどう成長したのでしょうか?

ピーター・デル・ヴェッコ プロデューサー:アナは本当に楽観的なキャラクターで、常に良いところを見つけ希望を持っているけれども、彼女のもう一つの側面に光を当てています。

希望が失われそうになっていくとき、アナはどうなるのかというのを今回掘り下げています。

でも彼女は前に進んでいくんですよね。

それが彼女のやり抜く力でもあるし、まさに彼女はそこで大きく成長していくんです。

元から強いキャラクターでしたが、さらに強くなっていて、この道のりが僕たちは大好きです。

実は「わたしにできること(The Next Right Thing)」という曲は最初に生まれた曲のひとつなんです。

この曲は物語の後半に登場するので、それに値するだけの道のりをアナのために物語として作らなければいけなかったんですね。

だからすべてのことをこの曲に向けて積み上がっていくようにしなければいけなかったんです。

ジェニファー・リー監督:オラフを失うという部分も、まさに大切な瞬間、つまり希望をなくしそうになったとき、大切なものを失ったとき、どんなことがあっても前に行けという曲ですよね。

誰もが世界が暗くなる瞬間を経験するわけで、そういう曲が私たちが大好きなアナから皆さんに届けられているということが、私はとても意義が大きいことだと思います。

 

−−−アナがプリンセス(王女)からクイーン(女王)になるのに必要なことは何だったのでしょうか?

ピーター・デル・ヴェッコ プロデューサー:彼女は人とつながる能力というのを元から持っていますよね。

それはもちろん大きかったと思うけれど、それまでの人生を姉のためだったり人のために生きているところもあるわけです。

人を応援するために一生懸命だったりとかしていて、でも「わたしにできること(The Next Right Thing)」を歌ったあと彼女はより強くなって前に進むことができて、あの瞬間が女王になるためには必要だったんじゃないかと思うんです。

つまり彼女もまた大人にならなければいけなかったんです。

そして、彼女は正しいことをどんなに辛くてもしているんですよね。

その責任を自分で引き受けて、過去の間違いを正そうと思うこと、そういう風にできることが彼女が女王になるには必要なことだったんだと思います。

エンディングは初期から決まっていた

−−−アナとエルサの結末は自然に出てきたものですか? 議論の末に導かれたものですか?

クリス・バック監督:実はこの作品のかなり初期の段階でエンディングが決まっていたんです。

しかも全然協議とかディスカッションとかした末というわけではなく、すぐに落ち着いて結末を決められました。

オンラインで性格診断ができるんですけれど、アナとエルサ2人のをやってみたんですね。

そうしたらアナがリーダーでエルサが守護者という結果が出て、それは僕たちがそれまで思っていたことを確認するような形になりました。

アナはとても強い人間で、真のリーダーだと思うんです。

本当に人々とつながる力を持っているから。

エルサは逆にマジカルな自由な部分があって。

だからこういう結末が正しいんじゃないかと皆で感じたままだったんです。

−−−ありがとうございました。

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映画『アナと雪の女王2』
2019年11月22日(金)公開

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