旅行や帰省など、家族で遠出する機会が多かったこの季節。お出かけ中に子どもが騒いでしまい、周囲からイヤな顔をされてしまったというかたもいらっしゃるのでは。

日本が、親も子どもも周囲の人も気持ちよくリラックスして過ごせる、楽園みたいな場所にならないものだろうか……と思ってしまうのですが、ちょっと虫がよすぎるでしょうか。

岩下宣子著『好印象を与えるママ&パパの子連れマナー』を参考にしながら、周りに迷惑をかけず、親子がお出かけを楽しむための落としどころを、探ってみました。

目指すは“微笑ましい親子”

今回目指したいのは、“微笑ましい親子”。会った人がなんとなくほのぼのとした、幸せな気持ちになるような親子になろうというもの。

  • マナーやルールを守ろうとして、初々しく、可愛く善戦する子ども。
  • 「ちゃんとできたね」「いい子にしてたね」とにこにこしながら誉める、穏やかなパパママ。

また、親も子どもも機嫌よさそうだと、周囲の人々があたたかく見守りたくなるような、好ましい印象を与えられるのではないでしょうか。そんな“微笑ましさ”を醸し出すにはどうしたらいいのか、さらに考えていきましょう。

大声での叱責ははた迷惑!? 親がすべき“6つのお約束”

“微笑ましさ”醸成のためには、親御さんにも守ってほしいお約束があります。

お出かけ中に子どもが何かやらかしてしまった時、人目もはばからずに大声で叱らないでほしいのです。

「ちょっと、うるさいから静かにしてって、何度言えば分かるの!ダメでしょ!いい加減にしなさい!!」こんな感じで子どもを大声で怒鳴りつけてから、ふと目を上げると、居合わせた人々がすごく気まずそうな表情をしていたこと、ありませんか?

子ども以上に親が荒れると、周りの人間も見ていてつらいのです。そういう時、親子の“微笑ましさ”レベルは、確実に低下しています。

子どもが暴れ出してから止めるのではなく、事前対応にしましょう。

お出かけの前に、あらかじめお子さんと「こういうことを守ってね」とお約束を交わしておけば安全です。