(1)乗り物内では静かにしよう
まずは、移動中のマナーから。乗り物内での子どもの声は、トラブル源になりやすいです。公共の乗り物の中では、静かにすることをお約束しておきましょう。
乗り合わせた人々も、親子連れにゆるやかな理解を示せるといいな、とは思います。ただ、新幹線や飛行機のように閉鎖された狭い空間において、子どもの泣き声がなかなかの破壊力であることは否定できず……。
目的地に着くまでの間、我が子が落ち着いた様子で過ごしてくれると、これからの行動に備えてママが体力温存できる、というメリットもあります。
静かにする。このお約束を守りやすくするためのアイテムを用意していくのが、ママのお役目。
音のしないおもちゃや、大好きな絵本。それに、普段はタブレット端末などのデバイスの利用をひかえておき、お出かけの際に見せるとスペシャル感があるので、子どもが夢中になってくれます。
(2)順番を守ろう
遊園地やテーマパークなどのレジャー施設では、列を作って順番待ちをすることが多いですよね。
前から待っている人がいるのに割り込まないこと。順番はきちんと守ることをお約束しておきましょう。
黙って待っているということが、子どもは得意ではないみたい。ただ、普段の生活の中でも練習する機会はあります。
列の後ろについても自分の番はちゃんと回ってくる、と経験から分かっていれば、お子さんも納得して、落ち着いて並んでいられるはずです。
(3)お店の品物は、ママ経由で触ること
ママが大好きなショッピング。子どもには、お店の品物を勝手に触らないことを、お約束してもらいましょう。
放っておくと、子どもは大暴走してしまいます。それは、ママのお買い物につきあうのが、微妙にヒマだからではないかな、と思います。
そこで、著者の岩下さんがオススメしているのは、子どもを連れ回すのではなく参加させること。
手をつないで行動し、品物を選ぶ際に「どっちがいいかな?」と意見を聞いてみたり、「ちょっと持ってね」などと手伝ってもらったり。
こうして一緒になって行動することで、子どもが感じている微妙なヒマさを薄められます。
岩下師匠は、子どもの協力をちゃんと誉めてあげることも重要だと述べています。認めてもらえたという誇らしい思いは、子どもを協力的にさせてくれるのです。
自分たちでは気づかないかもしれませんが、スムーズにかつ楽しそうに買い物をしている親子の光景には、人の気持ちをなごませるものがあります。
幸せオーラを放つ平和な親子客に、ぜひ増えてほしいです。
(4)試食は要注意
おみやげ売場を回っていて試食コーナーが見つかると、ちょっと嬉しいですよね。特に夏休みは、ご当地の特産品のPRを兼ねて、集中的に試食コーナーが設けられたりなんて、よくあるもの。
筆者は学生時代、試食・デモンストレーターのアルバイトを経験しました。当時頭を悩ませたのが、どこからかバタバタ走ってきたお子さんが、勝手にお皿に手を出してしまうことでした。
子どもが悪いというよりは、なぜか遠く離れたところにいるお母さんに困惑。フードアレルギーの危険もあるので、親御さんについてきていただきたいのです。
何か起きてからでは遅いのです。口に入れるものはママが確認してからね、とお約束しておきましょう。
食べ物に限らず、何でもママやパパ経由で手に渡るのだ、という風に覚えてもらったほうがいいでしょう。