L'Arc~en~CielのKen発案イベント『PARTY ZOO』で、共演するBAROQUEとA9。ファンからの熱望がありつつも、本格的な共演は今回が初だという2バンドから、ヴォーカリストの怜さん(BAROQUE)と将さん(A9)が『ウレぴあ総研』に登場です!
おふたりの思い出トークから、バンドとシーンの未来の話、「BAROQUEが大好きなんです!」というファン宣言まで?!(笑) 濃く熱く語って頂きました!
怜:普通に考えたらめちゃくちゃ迷惑だよね!(笑)
——まず、意外なことにおふたりの対談は初めてなんですね。
怜:バンド同士の共演も、去年末のカウントダウンイベント『Tokyo Chaos 2015』が初めてだよね?
将:でも、『Tokyo Chaos 2015』も出演バンド数がすごく多いイベントだったし、出番の時間帯も全然違いましたからね。直接的に絡みはなかったかな。
怜:俺はA9のLIVEは見てたけどね(笑)。対バンとしてがっつりやるのは今度のPARTY ZOOが初めてかな。
——今年の頭にA9とPlastic Treeがツーマンイベント『共鳴の夜、共振の宴』を行ったじゃないですか。その時に「今度の対バン、A9と共演するのはBAROQUEなんじゃないか」って読みをするファンが多かったそうなんですね。共演を楽しみに待たれてるファンが沢山いるんだなあって感じたんですよ。
怜:そういう話が無かったわけではないんだけどね。A9もBAROQUEも同じように、枠を感じないバンドじゃない? だから「可能性があるかも!」って思ってくれたのかなあ。共演を求めてもらえるのは単純に嬉しいですよ。
将:俺、A9の前にBAROQUEのローディーとバンドを組んでたんですよ。だからBAROQUEは同じような雰囲気を持つバンドというよりは、メンバーの憧れの先輩っていうイメージが最初は強かったですね。
——BAROQUEの活動休止が2004年なので、2004年本格始動のA9にとってはまさにちょっと上の世代のバンドですよね。
将:そうそう。怜くんと俺、歳は同世代ですけどね(笑)。BAROQUEがメジャーデビューするちょっと前に、僕がA9の前にやっていたバンドで出演した高田馬場AREA(東京の高田馬場にあるヴィジュアル系イベントの老舗ライヴハウス)でのイベントに来てくれたことがあったんですよ。それで、トリだった僕達のバンドの後にBAROQUEがいきなり飛び入りで1曲やってくれたんです。
怜:うわ、あった! そんなこと! 「こちらがやらしてもらって」の間違いだね。普通に考えたらめちゃくちゃ迷惑だよね!(笑)
将:(笑)。しかも、BAROQUEがNHKホールでライヴやったすぐ後とかだったんですよね。当時って例えばShibuya O-WESTでワンマンをやることが、今でいうZepp Tokyoワンマンぐらいに大変だった。それぐらいヴィジュアル系が縮小しちゃってる時代だったんです。
そんな中でBAROQUEはNHKホールでライヴしてたりしたわけだから、めちゃくちゃクレイジーな存在だった。そんな存在が高田馬場AREAに来てくれて……! まさに“降臨”って感じ(笑)。もうね! すごいの! 俺、ライヴハウスが撮ってた記録用のビデオもらったからね!
怜:まじかよ(笑)。いやー、そんなこともあったなあ。懐かしいね。
将:「これやっとけば売れるから!」って血糊ついた包帯を巻かれて(笑)
将:もうちょっと語らせてもらいたい!(笑) その時にね、「僕、ヴォーカルやってるんです」ってお話させて頂いたら、怜くんが「じゃあライバルですね!(ニコッ)」って言ってくれて。もうね、雲の上の存在のBAROQUEがちゃんと目線を合わせて言ってくれたのが、本当に励みになったんですよ!
怜:恥ずかしいなあ……! なんだか変にくすぐったい気分(笑)。
将:俺はもともとアパレル系の店員やってたところから、ヴィジュアル系の知識が全然ないままバンドをはじめたんですよ。わけが分からないまま当時のリーダーに「これやっとけば売れるから!」って血糊ついた包帯を巻かれて(笑)。「リストカットしてることにしろ」って言われて(笑)。
一同:(爆笑)。
将:俺のなかのヴィジュアル系って、LUNA SEAやL'Arc〜en〜Cielだったから、「なにこれ! 怖い怖い! やめよ!」って思ってたんですよ(笑)。そんな時に偶然、kannivalism(BAROQUE以前に怜・圭(BAROQUE(Gt))が所属していたバンド)の頃の怜くんたちのアートワークを見たんです。それがヴィジュアル系のアンダーグラウンドなサブカルさが全然ない、モードなアートワークでめちゃくちゃカッコよくて。「すごくカッコいい! よし、ヴィジュアル系をやめるのをやめよう。」って(笑)。