ex.BORNのギタリスト・Kの、初のソロワンマンライヴ『Rebirth of the Kingdom』が8月19日に新宿ReNYにて行われた。
「自分なら、好きなアーティストにはステージに立っていてほしい」
そんな思いで、BORNの解散直後からすぐに動き出していたK。
ラストライヴから約3カ月、今回彼が新しいスタートに選んだ舞台は、BORNが解散を発表した新宿ReNYだった。
バックバンドはNOCTURNAL BLOODLUST のCazqui (Gt)、様々なメジャーアーティストのバックバンドに引っ張りだこなMASATO(Gt)、BORNのサポートベーシストでもある旧友の美央(Ba)、DEZERTのSORA (Dr)、GACKTなどのマニュピレーター・キーボーディストを務める横田大地(Prg)という豪華な布陣。
更にKはこの日に向けて、Cazquiが「BORN系譜の安心クオリティ」と太鼓判を押す粒ぞろいの新曲を10曲以上用意してきていた。
ソロ初陣の舞台は充分すぎるほど整えられていたと言っていいだろう。
ダブステップ調のSE「affecet」と共にメンバーが登場し、1発目に放たれたのは「Rebirth」。この日に会場限定シングルとして発売されたソロ初音源の表題曲だ。
日本語で“復活”を意味するタイトルの同曲を、「これが俺の新しいスタートだ!」と訴えかけるかのように渾身の力で歌い上げるK。
バックバンドも負けじと、Cazquiは勢い余ってマイクスタンドをぶっ倒す勢いでフロアを煽り、SORAも立ち上がって豪快にドラミングした。
エネルギーに満ちたド派手な幕開けに、今日のライヴの成功を確信させられる。
2曲目の「Raging pain(仮)」が放たれる頃には会場はすっかり熱気に包まれ、ハイテンションでヘドバンするフロアは壮観だった。
関係者の間で、最高に暴れっぷりがカッコいいと評判だったBORNファン。この日のライヴはほぼ初披露の曲で構成されていたが、それでも戸惑いなく笑顔で音楽を楽しむ空間が作り上げられていたのは、バンドはもちろん、ファンの力も大きかったように思う。
そのあともBORNのナンバー「MAD whistle」や、フロアをトコトン踊らせるヘヴィなパーティーチューン「雀羅(仮)」、ファンがハンズクラップとシンガロングで盛り上がった「HARMLESS(仮)」など、多彩なアッパーチューンを次々と繰り出した。