2.「任されるプレッシャー」に耐えられなくて
「一度、恋愛経験があまりないという男性を好きになり、付き合ったことがあります。
女性の気持ちがわからない、と言うけど私が『もっとLINEしたいな』とお願いすれば付き合ってくれたり、『今から会いたい』と言えばすぐ時間を作ってくれたり、優しい人だなと思っていました。
周りの友人も『あなたと付き合いだしてから優しくなったよね』と言っていて、いいお付き合いができているんだなと思っていたのですが……。
たとえば、デートの日を彼から提案してくれるのですが、ご飯の話になったら『俺はいい店を知らないから、任せるよ』と私だけが行き先を考えたり、彼の服を買いに行ったら『君が好きなものでいい』と私が選ぶことになったり、私にばかり決定権を持たされることがだんだん辛くなってきて。
『○○に行こう』って誘ってくれてもそれが済んだら私が『もっと一緒にいたいな』と言わない限りそのまま解散になるので、それは寂しいと伝えたら
『君が口にしないから、もう帰りたいのかなと思った』と私の気持ちを勝手に決めていて、優しいというか引っ張っていく気がないのでは? と思うようになりました。
好きだけど、何でも任されるプレッシャーに負けたというか、デートの約束も『また私がランチを決めるのか』と苦痛に感じてきて別れました。
周りには『もったいない』と言われたけど、私を優先するように見せかけて気持ちを聞いてくることもない男性が、本当に優しいといえるのでしょうか」(28歳/サービス)
最初は、「あなたに合わせることが愛情表現なんだね」と笑って聞けていた話でしたが、ふたりでいても彼女が気持ちを口にしない限り自分からは「一緒にいたい」とは決して言わないのって、優しさと呼べるのでしょうか。
「彼女が一緒にいたいと言わないなら、その気がない」とどうして決めつけるのか、「彼女にその気がないのなら俺からも誘わない」ことが優しさと思っているのなら、大きな勘違いをしているといえます。
「恋愛経験が少ないって、こういうところかもね」と女性は寂しそうに笑っていましたが、合わせているつもりが女性には大きな負担になっていることに気が付かないと、せっかくお付き合いしても長続きはしませんよね。
本当にもったいないのは、女性に対して愛情があるのにふたりで関係を築いていく提案を考えられずに、任せきりにして女性が疲れてしまう自分に気づかないことです。
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他人を気遣ったりこちらのやりたいことに応えようとしてくれたり、その姿はたしかに「優しい彼氏」なのかもしれません。
でも、女性が欲しいのは交際を大事にしてくれる姿であり、そこに特別感がなければどれだけ合わせてくれても寂しさのほうが勝ってしまうもの。
負担やプレッシャーが無視できなくなったときは、彼氏に自分の気持ちをしっかりと伝えましょう。誠意のある男性なら、必ず自分の振る舞いを顧みて考え方について話し合えるはずです。