病院に入院することになった知人の見舞いに、ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ「ドム」のガンプラを選んだという斜め上すぎる展開がネット上で話題になっています。
発端となっているのは「氷室の天地 Fate/school life」を手がける漫画家・磨伸映一郎さんの投稿。入院中の知人に「ドム・トルーパー」のガンプラを差し入れたそうですが、そのときに他の人たちも「リックドム」「ドム・トローペン」「ドム R35」「リックディアス(ドムっぽいヤツ)」と、ドム系ガンプラを用意してきたというのです。
病気で入院した知人のお見舞いに皆で来たのでした。
— 磨伸映一郎@『氷室の天地』9巻発売中 (@eiitirou) 2016年9月11日
「はいこれ!お見舞いの品と言えばドムですよね!」
「ドムどうぞ!」
「ドムどうぞ!」
「ドムどうぞ!」
「ドムっぽいのどうぞ!」
知人「何故だ」 pic.twitter.com/dtU2HUZrYv
日頃の無理がたたって、交通事故で、持病が悪化して…。理由はさまざまですが、病院に入院することになってしまった人を見舞う時に、「何を持っていくべきか」と悩む人は多いはず。 しかし、もし相手がオタクなら…こういうチョイスもありかもしれませんね。
ガンプラに限らず、本格的なこだわりを持ってプラモデルを作る場合は、入院中という環境は設備に不安があります。しかし、持て余した時間を過ごすという程度に楽しむ分には、プラモデルを贈るというのは程よい選択だと思います。
何故お見舞いの品にドムなのか?それは時代劇でよく病気のお殿様が紫色の鉢巻をしているように、古来より「紫」は治癒能力を高める色とされ、江戸っ子は病気の知人に必ず紫色で力強いドムを差し入れた事に由来します。
— 磨伸映一郎@『氷室の天地』9巻発売中 (@eiitirou) 2016年9月11日
これは「ドムおくり」という江戸しぐさなのです。(適当な事を言う
あと「ドムの言えばホバー移動」→「地に足が付かない」→「根付かない」ということから、早期退院の縁起物としてドムは古来から親しまれている事も柳田国男の研究により有名なところです(本当に適当な事ばかり言う
— 磨伸映一郎@『氷室の天地』9巻発売中 (@eiitirou) 2016年9月11日
入院中に組み上げるガンプラは、「早く退院して、しっかりと完成させなければ!」という前向きな気持ちにさせてくれるかも。
「ホバー移動、地に足がつかない…つまり、根付かない!」という新説も爆誕しているようですが、「台風の日はコロッケ」というネット上のネタが定着しているように、これを機にガンダム好きな友人への「見舞いの品にドム」が定着しちゃう…かもしれませんね。