イヤイヤ期到来! 自我が芽生えはじめたわが子に、毎日怒ってばかり。ホントはほめて育てたいのに…、と思っているママは多いのではないでしょうか。
実は、子どもをほめられないのは、ママが自分をほめていないからかもしれません。
『「ほめ日記」効果・スマイル子育て篇』の著者である手塚千砂子さんによると、子どもほめるには、まず“自分をほめる”という回路を持つことが重要なのだそうです。
とはいえ、“自分をほめる”と言われても、子どものほめ方以上に戸惑ってしまうママも多いのではないでしょうか。
そこで、日々の子育てに最強にして最高のパフォーマンスを発揮するかもしれない、「ほめ日記」と、ママが“自分をほめる”事の効果について、手塚さんにお伺いしました。
“自己肯定感”を育てるなら、まずはママから
とかく日本人は、自己肯定感(本書では自己尊重感とも)が低いと言われます。
子どもも例外ではなく、諸外国のなかでも突出して、自分にマルをつけない傾向がみられるのです。
手塚さんによると、
「日本の教育や文化に原因があります。ほめるよりも、自分に厳しくすることをよしとする社会ですからね」
ただでさえ低い自己肯定感を持つ日本人の私たちなのですから、高める努力をしなければ、低いままなのは当たり前。その結果、自分自身を認めてあげられない親に育てられた子どもが、親と同じ道をたどるのは時間の問題ですよね。
では、私たち親自身の自己肯定感を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。
当たり前と思っていたことも、実はスゴいかも!?
いざ、ほめ日記を始めてみるとまず気づく事があります。それは、いかに自分が自分に厳しかったか、ということ。
とにかく、最初はほめることを探すのがひと苦労。
しかし、手塚さんによると、ほめる内容はどんなことでもいいそう。
たとえば、「今日も朝、ちゃんと起きられて、えらかったね!」
え、そんなことでもいいの? と思ってしまいますが…
「いいんです。こんなことくらいでほめちゃおかしいとか、当たり前のことなのに、とか考えずにほめるんです。考えたらほめられなくなりますから」
要は、脳を変えるためのほめ言葉なので、心からそう思っているかどうかはどうでもいいのだそうです。これで一気に気が楽になりませんか?
それから大事なポイントは、事実だけでなく、必ずほめ言葉を入れること。
最初は事実だけになってしまうかもしれませんが、だんだんと「すごいね」「えらい!」と言ったほめ言葉を入れるようになってくると「掃除をした。私は家を大事に思っているすばらしい人だ」といった複雑なほめ方もできるようになってきます。
また、手塚さんの著書には、ほめ言葉の参考になる「ほめ言葉リスト」が載っていて、こちらも役に立ちます。
「仕事と違って、子育ての内容はほめてもらえないことが多く、やって当たり前といった風に見られがち。でも実は子育てってすごいことなんですよ。家族は、認めてくれていても、言葉にはしないことが多いですから、まず自分が自分をほめることが大切なんです」