2人が選んだそれぞれの道

それまでの色々をすっ飛ばして簡潔に言うと、『アナと雪の女王2』の結末は、

「エルサは第5の精霊として森で生きることを決め、アナはアレンデールの女王となり、2人は離れて暮らして行くことになった」

となります。

この記事を書いている時点で、私は『アナと雪の女王2』を、4回鑑賞しましたが、正直初回鑑賞後は、この結末に少し腑に落ちない部分がありました。

予告編や、劇中歌の「ずっとかわらないもの」でフラグ立ちまくりだったので、驚きはしなかったけど。

「離れる必要まである?王座はアナに譲るとしても、アレンデールで暮らして、月1ぐらいで森の様子見に行くんじゃダメなの?」

「ノーサルドラとはちゃんと友好関係も結べてるし、指導者(イエレナ)も既にいるし、4つの精霊たちも安定してるのに…」

と、アナより不安定な部分があるエルサが、最愛の妹や仲間たちと離れ森に残る選択をした事で、本当に幸せになれるのか、とにかくモヤモヤ考える日々。

個人的で勝手な想いですが、この姉妹にはどこかお互い依存し合ってて欲しい、と思っていました。

だって、今度エルサが風邪をひいたら、誰が看病するの…?

『アナと雪の女王2』本編でも、アナが不安がるエルサを抱き寄せて、子守唄を歌って鼻を優しく撫でてあげてるのとか、超尊かったじゃないですか。

役割に縛られ過ぎず、自分らしく自由に生きる事を推奨したいのも分かるんだけど、ファン的に「一緒にいて欲しい、揺るぎない組み合わせ」もあるっていうのは、分かって欲しいなと。

そして何より、最近このパターンのエンドが多くて、またか…感も正直あったんです、最初は。

でもね!!!

私は『アナと雪の女王2』は、観れば観るほどに新たな気づきや解釈がある、スルメ映画だと思う。

内容を細かに吟味して咀嚼すればするほど、前作や短編までもが伏線だったんじゃないかと思えて来て…

こんなにも最高の結末に仕立て上げてくれた制作陣に、賞賛を贈りたい。

4回観た今は、もうとにかくこれ以上ない素晴らしい結末だと、自信を持って言い切れます!

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