自分自身を"見つけた"エルサ
いくら今が幸せで満たされていても、自分のルーツがまるで分からないというのは、誰でも怖いし不安ですよね。
エルサは数々の苦難を乗り越え、ついにアートハランで、自分自身を"見つけ"ます。
そこで歌われる「みせて、あなたを」という楽曲には、「私は生まれてからずっとズタズタだった」「いつも要塞の様だった」という歌詞が。
これほどまでに深刻に悩み、常に不安を感じていたんです。
王国に平穏が戻り、扉が開かれ、アナたちと幸せな日々を過ごしていた3年の間も、ずっと。
そんな彼女が、ついに自分の存在意義を知った瞬間。
嬉しくて、ようやく自分を認め誇りを持つことが出来て、歓喜と安心と同時に涙がこみ上げ、止まらなくて…
あの時のエルサの顔は、一生忘れられない。
あんなにも美しい嬉し泣きは、初めて見ました。
ああ、彼女がいるべき場所はここなんだ、ずっと自己肯定感を育めなかった彼女が、ようやく自分を認めて、愛せるようになったんだ。
今までずっと迷い悩んで、辛そうなエルサを見てきましたが、そんな彼女が自分の力で答えに辿り着き、「Let It Go」の時よりはるかに強く「Here I stand!」と思えるのなら、それが全てだと思うんです。
ラストシーンの彼女は、まるで女神のような美しさを別にしても、本当に素敵でした。
もう、私はここにいていいの?といった違和感を何1つ感じることもなく、髪も全て解き放ち、自分の役割をきちんと理解して誇りを持って、堂々と立ってる。
第5の精霊として、橋の袂の1人して、アナと共にアレンデールとノーサルドラを守ってる。
その表情は晴れやかで、もう何の迷いや葛藤もありませんでした。
何でも1人で抱え込み、ずっと自分を認めてあげられなかったエルサが自分自身を見つけ、愛せるようになったんです。
彼女がようやく、真に"ありのまま"生きられるようになった。
姉妹、そしてエルサが大好きなファンとしては、これ以上のハッピーエンドはないと思うんですよね。