新曲『解離性同一人物』は、リウが奏でるキーボードの美しい音が特徴的なアップテンポの曲。フロアは拳を突き上げ、ますます熱気に包まれた。
その流れのまま「頭は何のためについているのかー! ヘッドバンギングするためだぞー!」というシャラクの煽りと共に、『3つ数えろ』へ。
お囃子の音を調和させた『MATSURI』の前はフクスケによるS.MC。「オレたちもそうだが、お前たちもおかえりー!」という言葉に、フロアはさらに祭りモードに。
本編の最後は、メトロノームの代表曲の一つとも言えそうな『絶望さん』。
シャラクの「みなさん、絶望ですかー!?」の呼びかけに「絶望でーす!」と大きな声で答えるフロア。
本編終了後はいつまでも歓声が鳴り止まず、すぐに「アンコール」の声が響き始めた。
アンコール前は、フクスケによるMCが行われた。
「自分たちのバンドだからこういうことが言えます。(取材の)インタビューなんかで言われて薄々気づきました。時代がやっと追いついたー!
俺たちは98年にメトロノームを始めて、2005年からやってきたと嘘をつき、池袋サイバーで初ライブをしました。今とあまり変わらない曲をやっていたらお客さんがあまり入らなかった!
そうして、それから心折れることなく、メトロノームを続け、四角い箱に入って水の中に浸けられたりしていたら(某バラエティ番組での出来事)、AXでワンマンができ、そしてメジャーデビュー。信じられないくらいの右肩上がりだぜ!」
饒舌なフクスケのMCも7年前と変わらない。
この日はロビーにメンバーの顔はめパネルが用意されていた。モデル体型のシャラクに対し、「俺は決して、顔はめパネルの顔の大きさを小さくはしていない!」と、ふっくら体型を自虐するフクスケ。
そして、フロアに「カッコいい!」とコールさせ「当然!」と笑顔でレスポンス。
この後も「お前ら、心のPhotoshopを開け! 画像修正しろよ! 目を大きくしろよ! 頭小さくしろよ! 脚伸ばせよ! 痩せさせろよ!」と、フクスケの自虐ネタは続き、フロアは笑いの渦に包まれた。
そして、新曲の発売日である9月21日に、彼らが初めてライブをやった池袋サイバーでのライブ告知も。2500人以上を動員した数日後にキャパ数300程の箱でやるとは、だいぶギャップがある。