この結果には、カフェという場所の持つ特性もあるでしょう。
ファミリーレストランやコーヒーショップに比べて、「カフェ」という言葉には比較的「くつろぎ」や「やすらぎ」といった店内の雰囲気も併せて提供するイメージがあります。
発端となったツイッターの「店の雰囲気を見て入店したつもりだった」という表現からも、その店が雰囲気を大切にする店か見極めたつもりだった、というニュアンスが読み取れます。
3割は「ぐずり始めたら」が退店目安
では、ママたちが「仕方ない。店を出よう」と思える子どもの泣き声ラインはどの程度でしょうか。
もっとも多かった回答は、過半数を占めた「『ギャ~』と本格的に泣き始めたら」(56.68%)。
そして注目すべきは「泣いてはいないが、ぐずり始めたら」が33.42%と、3割を超えていること。
そもそも、ベビーやキッズ歓迎のお店が必要な時に常に見つかるわけではない中でのお店選び。
「ここは大丈夫そう」と思って入っても、なるべくほかのお客さんに迷惑がかからないよう、3人に1人のママは、子どもが本格的に泣き出す前に退店する、と考えているようです。
さらに、乳幼児はたとえ機嫌がよくも大人と同じように声のトーンを調節することはできません。
おしゃべりの声や笑い声、ママに飲み物をねだったり「もう帰ろ~!」と声を張り上げたり。抱き上げたり一時的に店外を歩いたりすることで落ち着けばいいのですが、なかなかそうもいきません。
子どもの年齢や発達状況にもよりますが、ほぼ常に「どの段階に達したら店を出るべきか」という葛藤がママたちの胸の内で展開しているのです。
少しでもゆっくりするためには?
とはいえ、せっかく「一息つこう」と思って入ったお店。子どもがぐずりだしたからとすぐ店を出ていては休めないばかりか、ママの心もお財布も悲しい思いをすることに。
そこで、ママたちは色々な工夫をしています。