夫の家事割合はまだ3割以下
アイロボットジャパンが、2018年10月、全国の20代~40代の子どもがいる既婚男性600名を対象に実施した「夫婦間の家事分担に関する意識調査」では、夫の家事担当割合は3割以下が70%にも上りました。
Q2:あなたの家庭では家事を分担していますか。ご自身の担当割合について最も近いものをお選びください。
また夫の担当家事のトップ3は、1位が「ゴミ出し(64.9%)」、2位が「食器洗い(56.3%)」、3位が「風呂掃除(56.1%)」でした。
そして担当家事をこなす中で妻から叱られたり、家事を追加されたりしたエピソードとして、次のような自由回答が寄せられていました。
- 毎日してほしい
- もっと早くやってほしい
- やり方が雑
- やり方が違う
- 食器洗いでスポンジにつける洗剤の量が多すぎる
- 部屋の掃除をしていて、いらないものを捨てていたら、使いもしないものを捨てずに取っておくと言われた
- ゴミの分別の仕方が違った
- 出社前に時間があったので、少しでも食器を洗っておけば楽だろうと自分の分だけ洗って行ったら、「嫌がらせだ」と怒られた
まだまだ夫の家事割合は3割と少ない上に、ゴミ出し、食器洗いなどの妻をサポートする家事が多く、家事を自分の役割として主体的に実施している夫は少ないようでした。
妻から叱られたエピソードからも、実情が分かります。
夫に家事を頼むときの妻のNGな言動6選
夫に家事をやってもらうと、ついイラッとすることって多いですよね。でも、夫からしても、妻の発言や行動が理解できないこともあるようです。
そこで、夫の気持ちを知るために、妻の発言や態度について多くの夫にとってNGなものを、夫婦再生カウンセラーの下木修一郎さんに挙げていただきました。
1.具体的に言わない
例.「ゴミ出しておいて」「片付けておいて」「電気取り替えて」「子どもをみておいて」など
下木修一郎さん(以下、下木)「具体的に言われないと、普段やっていない男性は、どうしたらよいのか分からないのです。意識が低いんです。
そもそも、依頼されているわけですので、家事を自分の問題だと思えていないのも問題。要するにお手伝いなのです。
ゴミ出しにしても、目に見えるところのゴミ箱のゴミしか集めなくて、妻をイライラさせる。家事に対しての想像力は妻の想像よりもはるかに低いので、阿吽(あうん)の呼吸を求められるような指示にはうまく対応することができません。
よく妻の方から『夫に子どもをみててと言ったら、スマホを見せるだけなんです!』という声を聞きますが、夫のその行動に悪意はないのです。『だってみててって言ったから…』と。でも、その想像力のなさにはイラッとしますよね。
そんな夫を見越して、ぜひ具体的に指示してください」