圭(Gt)

――撮ってる時に気恥ずかしさはありませんでしたか?

圭:俺は覚悟を決めてたよ……(笑)。いままでの経験上、こういうのってなんでもそうだけど、やらされてるとやっぱり嘘くさくなるんだよね。

だからもう「自分達はどうなっても良いからとにかく女性を笑顔に!」って腹をくくってさ、捨て身だよね!(笑)

怜:もうね、「カメラの向こうじゃなくて、目の前に笑顔にしたい女性達がいると思ってやろう」って決めて挑んだんだよね。1発2発ぐらいのテイクで撮れたよ。全力でやりましたね(笑)。

圭:良いものを作ろうって本気だったもんね! 『PLANETARY SECRET』出すときに2人で決めたんだよね。俺たち、「これからはどんな小さなことでも、嫌なことはやらない」って。

怜:うん。

圭:そういうのが積み重なると自分のことが嫌になっちゃうんだよね。自分のバンドのことを愛せなくなっちゃう。だから今回のMVもやりたくて全力でやってるし、今、世に出てるBAROQUE関係のものは全て納得した上で発信してるよ。

今までのBAROQUEって、何かをセーブしてたんだよね。例えば音楽を打ち出したいからビジュアルをカッコよく見せることや、個人のキャラクターが出ることをセーブしてた時があった。再結成した当時は昔のものの焼き直しから始めたから、等身大の自分がやりたい音楽は我慢してたり。

今はいい音楽をやって、ビジュアル面やキャラクターも、使えるものは全部使って120%のBAROQUEを見せていきたいって思える。

怜:今回のMVを見てびっくりした人も安心してほしいな(笑)。心から本気でやってる。

――この間、他の現場で怜さんのご兄弟(ミュージシャンとしてご活動中)にお会いしたのですが、「「GIRL」のMVにびっくりしたけど、意外と兄の笑顔に無理がなくて自然なんだよね」っておっしゃってましたよ。(笑)。

怜:あははは、家族が言ってるとリアルで面白いね(笑)。全開で挑んだもん! 俺、撮影後にあの衣装のパジャマを気に入って、家でも使ってるぐらいだしね。着心地良いんだよ(笑)。

圭:(笑)。MVのものではないけど、俺も着心地いいやつ着て寝てるなあ。なんつーのかな、あのモコモコした……。

――MVでパジャマパーティーするだけあって、お二人ともこだわりのパジャマが(笑)。圭さんが着て寝てるのって“gelato pique”みたいなやつですかね……?

圭:あっ、そうそう! 多分それ!

女性スタッフ一同:ええーっ!!

怜:えっ! なになに、それすごいの?

――女性人気ナンバーワンみたいなルームウェアブランドなんですが、男性で取り入れていらっしゃるってすごいですね。

圭:そうなんだ……! 俺も頂き物だからよく分かってないんだけど、メンズラインなのかな? 結構お洒落だよ。

――衣装の効果もあったのか、個人的に、あのMVを見てAKB48の「ヘビーローテーション」のMVを思い出したんですよね。

ああいった可愛らしい女性を意識して演技している部分もあるかと思いきや、とにかく女性を笑顔にするって意識でのチャレンジだったのが面白いなと。

怜:へー! 女性アイドルぽさってところは考えてなかったなあ。

圭:最初は安易にMV内に女性を登場させようとかは考えてたよ。けど、なんか違うなあって思って。本当に、MVを観てる人に主人公になってほしいって気持ちで撮った。

怜:でも、俺が女性だったら可愛いと思うよ(笑)。

圭:(笑)。怜ってぐいぐい男っぽいというよりは女性的な部分もある性格だよね。

怜:なんか誤解を生みそうだなあ……!

――ちなみにお二人の理想の「GIRL」ってどんな女性でしょうか(笑)。

怜:うーん、 笑わせるのが好きだから、なんでも楽しく笑ってくれる子かな。俺はひょこひょこ着いてきてくれる子に可愛いって思っちゃうね。普通に答えちゃったよ!(笑)。

圭:俺はねー……。「GIRL」も、“3歳の女の子でも80歳のおばあちゃんでも、きっと共通のときめきや乙女心があるんじゃないか”って思って作ったんだけど、女の人ってそういうずっと変わらず好きなもの、自分だけの世界みたいなのが本当はある人が多い気がしていて。そういうのを見失ってない人が好きかな。

大人になるにつれて我慢を覚えたり恥ずかしがることを覚えたり、素直になれなくなって変わってっちゃわない人がいい。自分を持ってるっていうのかな。

――お二人とも内面から楽しくキラキラしてる女性を、魅力的に感じていらっしゃるのが伝わるお答えで、「GIRL」で歌われる女性像に近いですね。

怜:うん。ふふふ、ルックスとかを具体的に説明したほうがよかったかな(笑)。

圭:ははは、細かく厳しくね!(笑)