上白石萌歌(左)と真木よう子
特集ドラマ「ファーストラヴ」試写会が5日、東京都内で行われ、出演者の真木よう子、上白石萌歌が登場した。
直木賞受賞作家・島本理生氏の同名小説をドラマ化した本作は、公認心理士の主人公・由紀(真木)と父親を殺した女子大生の環菜(上白石)のやり取りを中心に、繊細な女性心理を描く。
オファーを受けたときの心境について、真木は「女性としてこの役をやってみたいと思いました。子どものときの親って、自分にとって必ずしもパーフェクトじゃなかったんです。虐待をされたり、法に触れるようなことはなくても、女性だったらあのときのお母さんの一言が許せなかったとか、母親との確執というのは少なからず持っているので、それがこの作品で出せるんじゃないかなと思いました」と振り返った。
上白石は役作りについて「撮影に入る前に裁判を見に行きました。肉眼で手錠を掛けられている人を見て身震いしたり、そこで繰り広げられている空気感を肌で感じて撮影に臨みました。作品を撮っている間は、自分と役との境い目が分からなくなるぐらいに向き合った作品でした」と語った。
役柄を通じて上白石と対峙(たいじ)した感想を聞かれた真木は、「本当の気持ちでこちらがぶつかると(上白石が)きちんと返してくれるので、役者としての信頼感がありました。上白石さんと(母親役の)黒木瞳さんの親子のお芝居を見て、素晴らしいと思いました」と絶賛した。
対する上白石は「お芝居をしているときは、真木さんの目に助けられました。真木さんの熱量や愛を受け取ることができて、真木さんじゃなければ生まれなかった感情があったので、感謝しています」と笑顔で話した。
ドラマは22日 午後9時~10時59分、NHKBSプレミアムほかで放送。
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