医療系まとめサイト『WELQ』が、根拠のない情報の掲載や他サイトからの無断転載をしていたことが発覚、非公開となり、大きな波紋を呼んでいます。

WELQ』はクラウドソーシングの外部ライターに、マニュアルで書き方を指示していました。

在宅ワークを始めようとするママが、このようなモラルに欠ける依頼主に出会わないとは限りません。

そこで、『レッツ在宅ワーク!子育てママが自宅で好きなことで稼ぐための方法。』の著者で、ライターの桜井涼さんにインタビュー。

危険なクラウドソーシング案件を見抜くポイントを伺いました。

1:募集内容に矛盾があるのはアウト!

「まず、募集内容を読んだ段階で判断することができることがあります」と桜井さんはいいます。

「たとえばライティング案件で、“質の高い記事を書ける人求む”とともに“未経験者やスキルなしでもOK”と書いてあるのは矛盾していますよね。経験がないのに質の高い記事を書けるわけがありません。無断流用やコピペを推奨される可能性があります」

ライティング案件は主婦に人気が高く、体験談からサイト記事まで、ジャンルも豊富。

だからこそ、コピペなどで簡単に記事が書ける、という浅はかな考えの依頼主も存在します。

応募の前に「モラルのある依頼主を見分ける」というステップを忘れずに踏みましょう。

2:高額収入のアピールには裏がある

「“月10万円以上も可能!”など、主婦にとっては高額な収入をうたい文句にする求人がありますが、これにはたいてい裏があります」と桜井さんは忠告します。

「かなりの記事数を書かないとその金額にならないなど、実際はほぼ不可能なことが多いのです。とくにライター初心者は金額に目がくらまないようにしてほしいですね。

逆に、文字数が多いのに記事の単価が極端に安い仕事も、関わるべきではありません。作業時間を予測して時給換算したらわかるはずです」

また、最初にトライアル記事を書いたら、“内容がよくない”と難くせをつけられ、報酬が支払われなかったこともあったのだそう。

トライアル記事が提示されている場合は、支払いについて確認し、万が一、トラブルが起きたときは、クラウドソーシング会社に相談すべきです。

3:クラウドソーシングサイト内の評価が低いのは要注意

クラウドソーシングサイトには、依頼主の情報が公開されていることがあります。

企業なのか個人なのか、依頼実績はあるか、受注者からの評価は高いか、など。

それらは、「安全な依頼者かどうか」を判断する大きな材料です。もし依頼実績が少なかったり、サイト内の評価が低かったりする場合は注意が必要です。

「ライターの場合は、掲載される媒体の確認も大事です。“この記事の仕事をやってみたい”と思ったら、実際に媒体を見て、誤字や脱字がないことも含めた記事の質、引用文は出典元が明記されているかなど、健全性を見きわめます」