独身男性と交際していたけれどうまくいかず、そのストレスから既婚者との恋に走ったある女性。

いっときの遊びのつもりが、彼氏と仲直りできてから本当の現実を知ることになります。

不倫は、“やめて終わり“ではなくその後も顔を出しては苦しめるもの。

「一生つきまとう過ち」を背負った女性に何があったのでしょうか。

彼氏との不仲から不倫に走った女性の「取り返しのつかない過ち」

1:彼氏とのケンカから既婚者の男性と関係を持つ

29歳のある女性は、そのとき一年ほどの付き合いになる彼氏がいました。

お互いに仕事をしていて忙しく、また連絡不精な彼氏で気がつけば三日もLINEがないこともあり、「いつも寂しさを感じていた」と彼女は言います。

あるとき、デートの約束をしていた休日に彼氏が寝坊、二時間も待ちぼうけをくった挙げ句「そんなこともあるだろ」だけで済まされてしまった彼女は怒りが頂点に達し、「もういい。これからの付き合いについて考えたい」と彼氏にLINEを送ってそれから音信不通になりました。

寂しさをわかってくれない彼氏へのストレスを、彼女は趣味で通っていたヨガのサークルで発散させます。そこで知り合った33歳の既婚男性に彼氏の愚痴を吐き、慰めてもらうのが常でした。

ある日、その既婚男性から食事に誘われた彼女は、「どうせ彼氏とはケンカ中だし、行ってもいいか」と深い考えもなくうなずきます。

「あのときは、彼が結婚している人ってことを忘れていた」と彼女は言いますが、それがきっかけでふたりの距離は近くなり、ついに肉体関係を持つまでになりました。

彼氏とうまくいかない苦しみが、既婚の彼といることで癒やされる。

彼女はそれを実感していて、彼氏とちがい毎日マメにLINEをくれることや日曜日に少しでも時間を作って会ってくれることなど、既婚の彼は「自分の理想の恋愛」を叶えてくれる人でした。

2:以前とはちがう彼氏との付き合いがはじまってから

彼女は、いっとき本気で彼氏と別れることを考えていたそうです。

「既婚の彼とは不倫だけど、寂しさばかりの彼氏より全然マシ」。離れてからまったく連絡を取り合わなくなった彼氏のことが面倒くさくなり、このままフェードアウトでもいいかと思っていました。

ですが、あるとき彼氏から

「お前が苦しんでいるって○○から聞いた。大事にしなかった俺が悪い。本当にごめん」

とLINEが来ます。

会ってほしいと言われ、悩みながらも彼女は“別れ話をするつもりで”出かけますが、本当に何度も頭を下げて「やり直したい」「これからは連絡する」と繰り返す彼氏を前に、別れたいとは言えませんでした。

独身の彼氏と既婚の彼氏。ふたりの間で彼女は揺れます。

実際に、仲直りしてからの彼氏は以前よりずっと彼女のことを気にかけてくれるようになり、毎日のLINEに週末のデートなど、“愛されている実感”を彼女に与えてくれました。

ですが、そうなるとおろそかになるのが既婚の彼との逢瀬で、彼氏と仲直りできたことを言い出せないまま、彼女は「仕事が忙しくて」「疲れているから寝ていたくて」と、「気がつけば昔の彼氏と同じような言い訳を既婚の彼にしていた」そうです。

彼氏と仲直りできたから別れる、ではあまりに都合がいいのではと彼女は思っていましたが、そもそも不倫は人の道に外れた関係、自分と別れても既婚の彼には家庭がある、と無理やり納得して「やっぱり不倫はやめたい」と告げた彼女は、これで既婚の彼とは終わったと思っていました。