第一印象が大切、とは誰しもわかっていること。

でも、そもそも第一印象って、どの要素から判断されているの?

近年よく耳にする「メラビアンの法則」によると、第一印象とは外見から受ける印象が55%、声から受ける印象が38%、話の内容から受ける印象が7%、という割合で構成されています。

いかに見た目の印象が第一印象を左右するか、この数字を見ると明らかですよね。

とくに話をするときに一番目に入ってくるのは顔。

体とは違って顔は隠せませんし、たとえメイクをしても顔つきはカバーできません。

顔を見れば9割わかる』(著:及川尚輔、アスコム)では「顔は心の履歴書」「顔は長年、その人が蓄積させてきたもの」と解説されています。

つまり、顔は意識次第で良いほうにも、悪いほうにも変えられるということ。

心と顔は連動している、ということでもあります。

本書をもとに第一印象をぐっと良くする、自分がなりたい顔になるための心得を10個ご紹介します。

1. なりたいイメージを言語化する

たとえば「凛とした女性」というイメージを人に与えたい場合、まずは凛とした女性(女優でもアーティストでも、思い浮かべやすい人でOK)を想像し、なぜ彼女は凛とした女性に見えるのか、自分の頭で考える必要があります。

ヘアスタイル?
メイク?
ファッション?

と分析してみるのです。

ポイントが見えてくると、漠然としていたイメージを言語化できるようになります。

結果、凛とした女性に向けて、具体的な行動に移せるようになるのです。

著者の及川さんは、ファッション誌から好きなビジュアルのモデルやファッションの写真を切り抜き、キーワードをあげていく方法を紹介しています。

イメージをふくらませる練習をしてみてください。

2. 脳にご褒美をあげる

ときどき、脳にご褒美をあげるのは「美容術」のひとつだという及川さん。

デパ地下で高級なお惣菜を買ったり、旅先で素敵な宿に泊まったり……ちょっとした贅沢を楽しむことで、情動のもととなるドーパミンや神経を興奮させるアドレナリン、幸せ物質と呼ばれるセロトニンなどの脳内物質が神経細胞に伝達され、肌のハリやツヤが促されるようになり、美肌効果が期待できます。

3. 毎日人から褒めてもらう

脳は褒められると成長します。

だからといって、毎日誰かから褒めてもらうのは難しい!?

決してそんなことはありません。

コツは先に相手を褒めること。

何でもいいので相手の顔の長所を見つけて褒めてみると、必ず相手からも褒め言葉が返ってきます。

及川さんはこのコミュニケーションを「ビューティキャッチボール」と呼び、日常的に取り入れることを推奨しています。

繰り返すうちに自分の顔が好きになり、自信を持てるようになって、いい顔になるそうです。