子どもに「勉強しなさい!」と言っていませんか?

実はこの「◯◯しなさい」は、子どものやる気をつぶす最強の言葉なのです!

『12歳までに「勉強ぐせ」をつけるお母さんの習慣』の著者・楠本佳子さんは、勉強ができる子となかなか伸びない子の違いは「親が『勉強しなさい』と言うかどうか」だといいます。

ただし、「勉強しなさい」と言わずに子どもが机に向かうようになるには12歳までが勝負だそう。いったいどんな習慣をつければよいのでしょうか?

今回は本書の中から、子どもを伸ばすための声かけ方法をご紹介します。

「しなさい」は「どうするの?」に言い換えるべし

「起きなさい」「支度しなさい」「食べなさい」……。1日中子どもに「◯◯しなさい」と言っていませんか。

著者はこの「しなさい」という言葉は、子どものやる気をつぶす最強の言葉だといいます。誰かに命令されると脳内のやる気を司る回路が働きにくくなるということが脳科学で証明されているのです。

反対に、もしすべて親が「しなさい」という通りにする子どもがいたとしたら、その子は自分で考えて行動することができない人間になってしまうでしょう。

親の言うことをよく聞くようにしつけていると、子どもは常にどうすればいいかを親に質問するようになってしまいます。

ではどうすればいいか。それは「しなさい」という命令を「どうする?」という質問に変えることだといいます。

例えば「早く寝なさい」は「今日は何時に寝る?」と質問して、子どもに寝る時間を答えさせます。人からの命令ではなく自分で決めたことなら、やろうという気持ちになれるからです。

また、「宿題しなさい」のような場合は「今日の計画を立ててみたら?」などと提案をプラスすることも効果的だそう。

自分で決めたことをやり遂げることは、子どもの達成感につながります。それを続けているうちに、親が言わなくても自分ですすんで勉強できるようになるでしょう。