突然ですが、お子さんにちゃんと愛情、伝わっていますか?
あまり愛情を実感できない状態が続くと、取り返しのつかないことになるかもしれません……。
内閣府が平成10年に行った一般少年と非行少年を対象に行った青少年育成に関する調査研究で、「親から愛されていないと感じる(よその家に生まれてきたらよかったと思う)」者は小学・中学生で4割にのぼります。
さらにその割合は、非行少年の方が大幅に上回ったという結果が出ているのです。
つまり、「子どもが親に愛されていない」と感じることが、非行につながる可能性を示唆しています。
親がどんなに愛していたとしても、それが子どもにちゃんと伝わっているかは別問題です。
そこで今回は、個性幼児教育専門家の赤井理香が、子どもが「自分は親に愛されている!」と実感できる言葉を5つご紹介します。
1:「いつでも味方よ」
子どもは、世の中に絶対的な味方がいると思えると、様々なことに挑戦する勇気や、前向きに生きるエネルギーが出てきます。
集団生活が始まると、友だちとケンカすることもあれば、先生に叱られて自信をなくすこともあるでしょう。
そんな時も、「いつでも味方よ」という言葉を聞くと、親から自分への揺るぎない愛を感じて、また、立ち直っていくことができるのです。
2:「もっと聞かせて」
子どもは、親に話を聞いてもらうのが大好き! それは、普段あまり話さない子どもも同じです。
「うちの子は全然話してくれない」「何にも話してくれない」という場合、もしかしたら無意識に親が話をさえぎったり、子どもの話に対して求められてもいないアドバイスをしたりしているからかもしれません。
「受容されている」という安心感があるからこそ、話したくなるのです。
その受容感を抱かせるのが、「もっと聞かせて」の一言。これは、根掘り葉掘り、その日にあったことを聞き出すこととは違います。
無理やり話させたくなる時の親の気持ちは心配であって、受容ではありません。
子どもがふと話し始めたら、子どもと目を合わせて、笑顔で相槌を打ったり、話を促したりしてあげましょう。
親に、「もっと聞かせて」と言われることで、「お母さんは私に興味を持ってくれている」「しっかり話を聞いてくれる」と、子どもは親に受け入れられていることを知ります。
子どもが、親に受け入れられ、愛されていると伝わるのが、「もっと聞かせて」という言葉なのです。