3:「信頼しているよ」
信じるということは、大人でも難しいことだと思います。
でも、人が心から欲しているもの。それは、子どもも同じなのです。
いつも親に心配され、口を出されていると、その裏の心理に隠されている「お母さんは私のこと信じてないんだ」「僕はダメな子なんだ」というメッセージを受け取ってしまいます。
もちろん、親としては、子どもがかわいいからこそ心配にもなるのですが、子どもが親の愛を受け取るのは心配ではなく信頼です。
親から、「○○ちゃんのこと、信じているよ」「○○くんなら、きっと大丈夫!」と言ってもらえる。
それだけで、子どもは「自分は親から信頼されている」と感じることができ、親の信頼に応えるためにも、自分のことを大切に扱うことができるようになるのです。
4:「よく頑張ったね」
子どもの毎日は、初体験や挑戦の連続です。その中では、上手くできることもあれば、失敗することもあります。
そんなとき、親が結果ばかりに目を向けてしまうと「どうせお母さんは100点取らなきゃほめてくれないんでしょ」など、親は結果が全てだと思ってしまいます。
小さい時から、結果ばかりに目を向けず、過程に目を向けるようにしましょう。
人と比べてほめたり、結果の出来不出来についてほめたりするのではなく、昨日と比べて頑張った部分、一生懸命やっていた姿勢など、その過程に対して「よく頑張ったね」と、声をかけてあげましょう。
そうすることで、「お母さんは、頑張った僕を見ていてくれたんだ」と、次への自信につながり、親の深い愛情も伝わります。
5:「◯◯ちゃんを愛しているわ」
究極的に親からの愛が伝わる言葉は、やはりこれです。
日本人は察する能力が高い民族と言われ、無言であっても伝わることをよしとする文化がありました。
そのため、「好き」とか「愛している」ということに慣れていない人が多く、子どもに対してもちゃんと伝えていない親御さんも多いようです。
でも、言葉で伝えるということは、とても大切なのです。
子どもは、親からの「愛している」「大好き!」の言葉が大好物! しっかり伝えましょう。
その時、一つだけ注意点があります。
「お手伝いしてくれる◯◯ちゃん大好き」「いい子だから愛しているわ」など、「好き」や「愛」に条件をつけないでください。
本来、親は無条件で子どものことを愛しているもの。
「どんな◯◯ちゃんでも愛しているわ」「ママのところに生まれてきてくれてありがとう!大好きよ」など、子どもの存在そのものに対して愛を伝えましょう。
普段の生活の中で、少し意識して愛が伝わる魔法の言葉を、お子さんにたくさんかけてあげてくださいね!
<参考記事>非行原因に関する総合的研究調査(第3回)