興行収入10億円を突破したアニメ映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直が、作品の舞台を巡る「聖地巡礼」を目的に広島を訪れるファンへ、ヒロインを含めた「北條家」があるとされるエリアには近づかないように呼びかけています。
片渕須直さんのTwitterの投稿によれば、ヒロイン・北条すず(浦野すず)たちが暮らしていたと想定しているエリアは車がすれ違えないほど狭い道を辿るしかないような地域で、猪が出没することもあるそう。
不慣れな土地では何が起きるかわからないものですが、監督だけでなく、他スタッフや現地の人々も含めて憂慮しているそうで、観光地ではなく一般住宅地であることに触れつつ、訪れることは控えてほしいと語っています。
お願いがあります。私どもの手で「この世界の片隅に」のロケ地マップを作りましたが、辰川バス停から先、北條家があると想定されるエリアについては、あえて地図には載せていません。そこから先は道の狭い一般住宅地で、そこに住まわれる方にご迷惑がかかるのを恐れてのことです。→
— 片渕須直 この世界の片隅に 上映中 (@katabuchi_sunao) 2017年1月9日
→それは原作者こうの史代さんご自身の危惧されているところでもあります。そうした地域では車がすれ違えない狭い道を辿るしかないのですが、タクシーで乗りつけて来られる例があって危ない、という現地の声もこちらに入っています。また、実際に残る段々畑は実質山地で猪が出るのど危険です。→
— 片渕須直 この世界の片隅に 上映中 (@katabuchi_sunao) 2017年1月9日
→旧上長ノ木・畝原・惣付のあたりはいわゆる「聖地巡礼」の目的地とされませんようお願いいたします。すでに当該エリアを訪れられた方は現地の写真をネット上にアップされないようお願い出来ればと思います。また、一部マスコミでも現地を取材している例が見受けられますが、これまで述べて来た→
— 片渕須直 この世界の片隅に 上映中 (@katabuchi_sunao) 2017年1月9日
→理由をおくみ取りいただいて、今後はお控えいただけるとありがたいです。道は狭く、私有地に踏み込むことで起こりかねないトラブル、実質的な物理的危険について製作委員会、監督、原作者、現地それぞれで憂慮しています。現地にはコンビニも商店もなく借りられるトイレもありません。→
— 片渕須直 この世界の片隅に 上映中 (@katabuchi_sunao) 2017年1月9日
→そこは観光地ではないのです。よろしくお願いいたします。【拡散希望】
— 片渕須直 この世界の片隅に 上映中 (@katabuchi_sunao) 2017年1月9日