「砂糖をとると子どもがキレやすくなる」「日本人は牛乳を飲んでもカルシウム補給ができない」などという情報を耳にしたことはありませんか?

ネットなどでは、このように「◯◯を食べるとよい」「◯◯は危険だ」などという情報があふれています。

しかし、それらの情報には根拠のないものが多く、ときには公的機関が発信する情報にも誤ったものがあるといいます。

そこで今回は、書籍『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』から、「食」に関する専門家の解説をご紹介します。

「砂糖でイライラ」は嘘!ただし「だらだら食べ」に注意

「砂糖をとりすぎると、子どもがイライラしやすくなる」という説を聞いたことがある人も多いはず。これは、砂糖をとると血糖が急上昇し、それを下げるために大量のインスリンが分泌されるため。大量のインスリンの分泌により低血糖状態になるとイライラしやすくなるというのです。

しかし管理栄養士の成田崇信氏によると、この説には裏付けとなるデータはないそう。そもそも砂糖よりも白米の方が血糖を大きく上げるのです。それなのに、白米でキレやすくなったという話は聞いたことがありませんよね。

ただし、砂糖を使ったお菓子をだらだら食べるとミュータンス菌が砂糖を材料に酸を作り出し、歯のカルシウムを溶かしてしまうそう。これは危険です!子どもも大人も「だらだら食べ」には注意しましょう。