渡辺:実はこういった部分についても、こういう場合はママがお迎えに行く、こういう場合はパパが、と決めておくべきだと感じます。
そうでないと、家事分担を決めたはずなのにママの負担が減らない、という事態に陥ってしまうので。
——しかし、ママが家事育児は私ばかりの仕事じゃない!と意識改革しても、パパにそれを理解してもらうのってなかなか大変な気がします。
渡辺:そうですよね(笑)やはりパパにはプライドがありますし、説教されているように感じてしまって、ママからの言葉を受け入れがたかったりするんですよ。
そういう場合、ママは自分一人でどうにかしようと気負うことはせず、第三者の力を借りるべきですね。
パパの方も、第三者からの言葉だと案外すんなり受け入れてくれたりするものですよ。
こういった出産前後の夫婦の意識のズレというものは、密室の中で起こっていることなので、周囲にはなかなか分かりづらいんです。しかも出産後は特に、幸せそうだと思われているから周りに言いづらい、という気持ちもありますしね。
しかし逆を言えば、周囲が認識していないだけで、わりとどの家庭でも起こっていることだったりするのです。
時には躊躇せずに周囲の力を借りる勇気を持って、夫婦での話し合いを行うことによって、良い家庭を作っていってほしいですね。
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今回インタビューした渡辺大地さんの著書『赤ちゃんがやってくる! パパとママになるための準備カンペキBOOK』は、妊娠から赤ちゃんが生まれたあとについて、夫婦がどう過ごして行くべきか?をコミックエッセイで楽しく教えてくれます。
通常の育児書などとは一味違い、夫婦間の問題などについて言及した妊娠・出産指南書です。
ママが購入したけれど、コミック形式で読みやすいため、いつの間にかパパも読みふけっている、なんてことも多いのだそう。
現在妊娠中、育児中で、夫婦間のすれ違いが気になっている人はもちろん、これからパパ、ママになることを考えている人に、ぜひ読んでほしい一冊です。