いま、産休中や育休中のママにとっていちばんの心配ごとは、保育園探しの「保活」ですよね。

東京では2年ぶりに待機児童が増加に転じるなど、都市部を中心に問題は深刻さを極めており、打開策が急務です。

多くの自治体は毎年111月が申込み時期ですが、「なんとしても入園しなければ」とすでに保育園見学をしたり、第一志望の保育園を決めたりしたママも多いのではないでしょうか。

それは、「0歳の4月で入園しないと、それ以降の入園は絶望的」という現実を知ってのことですよね。

また、早生まれの子どもにとって、0歳での入園は非常に困難。

というのは、母親は法律により生後8週間は就労できず、また低月齢では受け入れ先も限られるため、4月入園の申し込み自体ができないことが多いのです。

そんななか発表された「入園予約制」は、そんな不公平感をも払しょくする画期的な制度。

予約制を設ける自治体を支援するための必要経費として、2017年度予算の概算要求に盛り込むことも明らかにされています。

全国に先駆け、東京都品川区ではすでに実施されているという「入園予約制」。そのメリットについて、くわしく解説していきましょう。

メリット1:1歳になった子どもが年度途中でも入園できる

いままでは、0歳の4月での入園を希望するのが常識だった、保育園の入園制度。

それは、1歳以降に入園を希望しても、0歳から在籍していた園児がそのまま進級するので、残された枠が極めて少ないため。

「入園予約制」は、自治体の認可保育園などで事前に予約しておくことで、1歳になったときに入園できる仕組み。

あらかじめ枠を確保しておくことで、いままでは事実上ほぼ不可能だった「年度途中での入園」が可能になるのです。