小学校に入学すると、小学校にはいろいろなルールが存在することを知ります。

学校側の事情もあるかと思いますが、ルールだけを聞いていると、耳を疑うようなものから、ずっこけるようなものまで。

どんなルールがあるか、ご紹介していきます。

給食は黙って20分間以内に

小学校に上がると給食は自分たちで配膳し、片付けるところがほとんどです。

クラス全員分の配膳を行うのは新一年生にとっては一苦労で、全員が食べられる状態になるまで、15分近くかかることもあるのだとか。

やっと「いただきます」を言えたら楽しい給食ですが、昨今の学校では、食事中の会話は禁止のところが多いそうです。

昔は給食時間は机をクラスメイトとくっつけて、談笑しながら食べていましたよね。なぜ最近は私語厳禁なのでしょうか。

学校側の言い分としては、おしゃべりを許容すると、給食に当てられる時間の少なさから給食を食べきれない子が出てくるから、というもの。

デザートを大切に残しておいたら、時間終了で食べられなかったという子どももいるそうです。

そもそも20分という時間が、皆で美味しく食事をするのに最適なのだろうか、とは思いますが、多くの小学校の給食の時間は20分で、しかも4時限目の授業が押したり、配膳に時間がかかれば、削られてしまうそうです。

小学校によっては、20分の最初の10分のみ私語厳禁で、あとはOKというところがあったり、給食中のルールは担任の教師に任されているよう。

中には、机は授業中の配置のまま、クラス全員が前を向き、黙々と食べる光景も見られるといいます。

保育園や幼稚園での和気あいあいとした給食の様子からは、あまりにギャップがあると感じるのは筆者だけでしょうか。

決まっている給食袋のヒモの長さ

入学説明会の際、学年主任の先生が言われていた「給食袋のヒモの長さは50㎝に」に目が点になりました。

聞けば、給食袋は机の横のフックに引っかけるそうで、それより長すぎると床についてひきずってしまうから、というのが理由でした。

単純に考えて、就学年齢に達した子どもなら、ヒモが長すぎると思ったら自分で短く結び直そうとするのではないかと思ったのですが、その辺りを小学校に聞いてみました。

「それができる子はいいが、できない子どもがいるため、そちらに合わせている」というのが学校側の答えでした。確かに、できる子になんでも合わせれば、それについていけない子どもをつくってしまいますよね。

また、こうしたルールはいつから決まっていて、誰が決めたのか、という質問に対しては、「わからない。昔から決まっていた」という回答でした。

早寝早起き朝「うんち」

入学説明会で目が点になったことのひとつに、「早寝早起き朝うんち」がありました。そのフレーズにまず驚きましたが、調べてみると全国的に流通している文言のようです。

「朝うんち」の部分が朝ごはんではないことにも驚きましたが、説明を聞くと「朝ごはんと朝うんちはセット」ということでした。

要は、「早く寝れば早く起きられて、お腹がすいて朝ごはんを美味しく食べられ、排便は登校前に済ますことが望ましい」ということで、なぜなら「排便を我慢すると、便秘になったり、集中力が欠けて勉強に支障が出ることもある」からだそうです。

ですが、毎朝排便がある子どもは全体の半数以下という調査結果があるそうです。2日、3日に1回の排便という子どももいます。大人でも同様でしょう。

「早寝早起き朝うんちが健康の証」ということは理解できますが、それを標語として掲げ、全体に共通する目標にすることに疑問を持ってしまいました。

それは、目標に到達できない親子にバツをつけることになってしまわないでしょうか。