3.ロジャー・ラビット
ハードボイルドなロジャー・ラビット
実は筆者もつい最近初めて観て、あまりの素晴らしさに絶句した作品。
東京ディズニーランドの人気アトラクション「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」の、言わば原作アニメになります。
舞台はトゥーン(=アニメーション)と人間が実社会で共存する、1947年のハリウッド。
トゥーンの人気俳優ロジャー・ラビットが、ある殺人事件の容疑をかけられ、トゥーンを毛嫌いする人間の探偵、エディと協力し、トゥーン・タウン全体の運命を揺るがす巨大な陰謀に立ち向かって行く…というストーリー。
ロジャーと言えばハチャメチャで落ち着きのないイメージですが、本作はかなりハードボイルドなテイストで、作品全体も渋めのトーン。
内容もサスペンス要素が多めで、大人でも…むしろ大人の方が楽しめるかも!
実社会におけるトゥーンの皮肉めいた描かれ方も面白く、ニヤリとさせられる場面も多々あります。
もちろん、アトラクションでもおなじみの黄色いタクシー、ベニー・ザ・キャブや、ロジャーのセクシーな妻ジェシカらも登場しますよ!
アニメ×実写の最高峰
『メリー・ポピンズ』『ラテン・アメリカの旅』古くは『アリス・コメディ』シリーズなど、実写とアニメーションが融合した名作は多いですが、本作の融合ぶりはまた一味違うレベル。
ライティングなどの特殊効果、今見ても斬新なカメラアングルなどによって、アニメパートと実写パートの境が、もはやわからないほど!
アカデミー賞でも、視覚効果賞・編集賞・音響効果賞を獲得しており、監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス。
製作総指揮には、あのスティーヴン・スピルバーグと、ルーカスフィルムの社長にして『スター・ウォーズ』新3部作を成功させたキャスリーン・ケネディ。
そして音楽は『アベンジャーズ』シリーズのアラン・シルヴェストリ!
聞いているだけでクラクラするような超豪華制作陣で、そのクオリティにも納得です。
その数100人越え?!もはや執念のカメオ出演
本作の最大の見どころは、「いったい許諾やオリジナル声優へのオファー、権利の獲得にどれだけ奔走したんだろう…」と心配になるレベルの、驚異のカメオ出演。
ディズニーだけでも、ミッキーやドナルドらはもちろん、ダンボ、ティンカー・ベル、ピグレット、『魔法使いの弟子』のほうき、『ミッキーと豆の木』のハープ、『シリ―・シンフォニー』シリーズ等々…数えきれないほどのキャラクターが登場。
さらに、ワーナー・ブラザースよりバッグス・バニー、パラマウント映画のベティなど、映画会社の枠を超えた、とんでもないクロスオーバーが実現しています。
グーフィーの隣でウッディー・ウッドペッカーが跳ね回ってる…なんて奇跡の映像が見られるのは、本作ならでは!
上記で挙げたのは本当に一部分だけなので、是非作品も楽しみながらカメオを探してみて下さい。
いかがでしたでしょうか。
普段注目されにくいですが、メジャー作品以外にも名作ばかりのディズニー作品。
お家時間を楽しみながら、お気に入りの1本を見つけてみて下さいね。