『アナと雪の女王』『アラジン』『ピーター・パン』…などなど、多くの人に愛され続ける、ディズニーの人気名作映画。

近年では、人気作の地上波放映も増えて来て嬉しい限りなのですが、いわゆる「マイナー」な作品にも、超超超名作映画がたっくさんあるんです!

そこで今回は、意外と知られていない、けど筆者が自信を持っておススメできる、厳選3作をご紹介。

この機会に是非見てもらいたい、超名作ばかりです。

1.『ウォーリー』

ディズニー随一! 究極のラブ・ストーリー

ピクサーと聞いて、まずパッと思い浮かぶのは、『トイ・ストーリー』シリーズや『モンスターズ・インク』だと思います。筆者ももちろん大好きです。

ですが、個人的なNo.1作品を挙げてと言われたら、ダントツで本作。

ピクサーだけでなく、ディズニーの全スタジオ作品をひっくるめても、TOP3に入る!

「なんかロボットが主人公で、宇宙が舞台の話」と言うイメージは皆さんあると思います。

ですが、筆者が思う本作は、SFモノでも冒険物でもなく、もの凄く純粋な「究極のラブ・ストーリー」。

時は29世紀、汚染され誰も住まなくなった地球を、たった1人で健気に片付け続けるウォーリーが、ある日最新型の植物探査ロボット、イブと出会います。

美しいフォルム、自分にはない最新の能力、地球に放たれ嬉しそうに飛び回るイブに、ウォーリーは一目ぼれ。

最初はつれないイブに対し、あの手この手でアプローチを仕掛けます。

これがまた健気で一途で、たまらなく可愛い!!

「いつの日か出会う大好きな人と、2人手を繋いでみたい」という、純粋すぎる想いだけで、身を挺してイブを助け頑張るウォーリーの姿は、もう号泣必至。

こんなに綺麗なラブ・ストーリーを、私は他に見たことがありません。

2人の純粋すぎる恋の結末を、ぜひ見届けてみて下さい。マジで泣けます。

作品全体の構成が秀逸!

前述の通り、本作のメインキャラクターはロボットたち。

後半になれば人間もちらほら出てきますが、特に前半の30分は、ほとんど台詞がありません。

ですがこの30分で、後半や結末に向けての怒涛の伏線が、これでもかと撒かれるんです!

これがまた後半で、1個1個全部効いて来るんですよ。

全てのピースが本当に綺麗に回収されて、完璧な結末を構築するんです。

台詞がない中での場面説明、アニメーションとしての魅せ方、ピリッと効かせる伏線の数々、キャラクターの魅力…

前半30分だけでこんなに引き込まれる作品も、他にないと思うし、その技法に舌を巻くばかり。

結末はもちろん、エンドロールの最後の最後まで、鳥肌の止まらない演出が散りばめられているので、一瞬も見逃せません。

痛烈な社会風刺に、小ネタや思い切った演出の数々

『ウォーリー』に登場する人間たちは、堕落した宇宙船での暮らしで骨が退化し、肥満によってスライムのようなブヨブヨの姿になっています。

電動椅子で移動し、すぐ隣にいる友人とも目の前の画面を通じて会話をし、食事は簡素なスムージーをズルズルと啜るだけ。

コンピューターが「青が流行」といえば、全員揃って青い服に着替え、艦長が手動で操作する時刻に沿って、おそらく朝昼晩も曜日の概念もなく、ただ1日を椅子の上で過ごす、未来の人間たち。

思わず笑ってしまいそうな描写ですが、現代社会で生きる我々にとっては、決して遠い出来事でもないんです。

フロリダやカリフォルニアのパークを訪れた際、電動椅子に乗ってパークを楽しむ人を多く見かけました。

もちろん身体的なハンデを持つ人もいますが、これ、「太りすぎて歩けない人」も利用しているサービスなんですよね。

簡易なレトルト食品が簡単に手に入り、世間の流行に踊らされ、実際に顔を合わせているのに、お互い見ているのはスマホの画面ばかり…

ほら、思い当たる節、あるでしょ?

思わずドキッとするような、風刺のきいた要素なんかも、本作の大きな見どころ。

作中登場する「私は生き延びたいんじゃない。生きたいんだ!」の台詞にも、ハッとさせられます。

この堕落した人間たちと差別化を図る&風刺する目的だと思いますが、数百年前(私たちにとっての現代)の人間は、なんとアニメではなく、実写で登場。

思い切った演出ですが、そんなところも皮肉めいてて、上手く描くよなぁと感心しました。

ウォーリーの起動音、ゴミの中から見つけた宝物、キャラクターの名前なんかにも、思わずクスっとくる小ネタが散りばめられてるので、細かいところまで注目して見てみて下さい。

本当にすっごい作品なんです!

もっと本作がメジャーになって、色んなグッズを大量に発売してほしい…!

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