PTAは悪いイメージが先行している

PTAの役員決めが難航する原因の1つに、「PTAに対する悪いイメージの先行」があります。

冒頭にも少しあげましたが、「面倒くさそう」「女の世界」「派閥とかありそう」「仕事をしながら活動するのは無理」などがPTAに対する悪いイメージですが、本当にそうなのでしょうか。

役員経験者のAさんはこう言います。

Aさん:「最初は私も悪いイメージの先行から、役員になってから活動開始まではドキドキしていました。

しかし、いざ活動開始となれば、みなさん意外と協力的で、話もスムーズに進み、毎回の会合は女子会のような感じになり、楽しかったですよ。」

人の思考や価値観はそれぞれですから、必ずしもAさんのように「PTA活動は楽しい」とはいかないかもしれませんが、イメージだけで憂鬱になるのは勿体ないかもしれません。

PTAは素人の集団!プロ並みの仕事は求めていません

PTA役員や委員になると責任もあり、失敗できない、という考えからなかなか良いイメージを持たない人も多いと思います。

年齢や学歴、職歴もさまざまで、生活環境も違う人たちが集まるPTAは、1つの仕事に対する意識に違いが出てもおかしくありません。

完璧な仕事を求める人も中にはいるでしょうが、PTA役員経験者のBさんはこう言います。

Bさん:「PTA活動の集団内にプロはいませんよ。みなさんが素人です。

失敗しても誰も攻めませんし、みんなで協力してやり直せば良いのです。大切なことは、協力体制が取れるかだと思います。」

PTA活動にはもちろん役割分担はありますが、与えられた役割を完璧にこなそうなんて思う必要はないということです。

つまり、PTAはお金をもらって仕事をするプロとは違い、ボランティアの素人集団ですから、誰もプロ並みの仕事は求めていません。

仕事の質が求められているわけではないと考えれば、少しは気が楽になる人も多いのではないでしょうか。

PTAは学びの宝庫

年齢や学歴、職歴や生活環境がまったく違う人たちが集まるPTAは、実は学びの宝庫だと言われています。

自分の生活の一部をPTAに費やすくらいの覚悟で役員を引き受けた意欲的な人もいますから、そういった人からは学べることが沢山あるでしょう。

その他にも、さまざまな面で学びがあり、役員経験者Cさんはこう言います。

Cさん:「高校生や大学生のお子さんを育てた経験がある委員さんがいらっしゃると、そういった人からは受験事情や、塾事情などが聞けたり、思春期を迎える子どもとどう立ち向かうべきかといった悩み相談ができたりなど、PTA活動とはまた別の学びがあるのがPTAだと思います。」