ママ友との関係、うまくいっていますか?

ママ友には、「ママ」というつながりだけで急速に距離を縮める側面があるため、ふつうの友人関係以上にいろいろな気配りが必要なものですよね。

とはいえ、両親や祖父母と一緒に住んだり、地域住民が助けてくれたりという大きなつながりがなく、夫も仕事が忙しくて帰りが遅い…そんな閉塞的な子育てをしているママも多い現代では、このママ友の存在が非常に心強く、支えになることも事実です。

ママ友とは上手に付き合って、ストレスのない楽しい子育てライフを送りたいものですよね。

今回は、心理カウンセラー・根本裕幸さんによる『人間関係がスーッとラクになる 心の地雷を踏まないコツ・踏んだときのコツ』をもとに、ママ友との関係を友好に保つコツを紹介したいと思います。

心の境界線を踏み越えない

ママ友との話題の一番といえば、子どものことですよね。

子どもの話から派生して、プライベートな話にまで及んだりすることも珍しくないかもしれません。

夫のこと、姑との関係のこと、家族旅行のことなどなど…もしかしたら、第一子をきっかけに仲良くなったママ友とは、「第二子はどうするか」なんて踏み込んだ話題になったりするかもしれませんね。

だからこそ、注意が必要です。

人は誰でもパーソナルスペースを持っていて、それ以上近づかれると本能的に不快を感じる間合いがあります。それは、心の距離でも同じことが言えます。

「あのママとはけっこう心を許して話せるけど、このママとはちょっとまだ緊張する…」ということはありますよね。その緊張する相手が突然距離を縮めるような話をしてきたら、心のシャッターを閉めてしまったりしていませんか?

その逆も言えるのです。相手に緊張されていたら、プライベートの話を突然振ったりしたら警戒され、シャッターを下ろされてしまう可能性が高いということです。

プライベートな話は確かにお互いの距離を縮めてくれるものではありますが、相手が自分に心を開いていないと、逆に警戒されて関係性がこじれることも。

仲良くなりたい気持ちが先走って、いろいろ聞きたくなってしまうママ友がいたとしたら、まずは「相談」してみることがオススメだそうです。つまり、自分から心を開いて近づくこと。

とはいえ、いきなり妊活の話などあまり立ち入った相談ではなく、少しずつ間合いを詰めることが重要ですね。

欠点と思う部分は先に話してしまう

人は、「自己重要度」という基準を持っていて、自分を大切にされればその人を大切にし、逆に粗末にされればその人を粗末に扱う性質があるそうです。

人見知りでなかなかママ友ができない、という悩みを持つ人もいるかもしれませんが、緊張のあまり話を聞いていなかったり、うまく話せなかったり、表情が硬くなったりしてしまう場合、相手からすると「無関心、粗末に扱われている」印象を受けます。

ですが、人見知りからくるこういった態度は、なかなか変えられないですよね。そこで、根本先生がおすすめしているのが「欠点を最初にオープンにする」方法。

人間関係のテクニックのひとつに、「はじめに欠点を伝えると、お互いの距離が縮まりやすい」というものがあるそうです。

「実は私、人見知りだから、慣れるまでちょっと緊張しちゃうんです。怖い顔してたら教えてください(笑)」などと、最初に断ってしまうというものです。

素直に欠点や問題点をさらけ出すことで、好感が得られます。