SNSの投稿を眺めていると、友人たちのハッピーなニュースやみんなが充実した日々を過ごしている様子が次々に目に飛び込んできます。

自分は自分、人は人とわかっているつもりでも、育児で忙しくて余裕がないときには、「ママ友の○○さんは3人目を授かったのに、うちはまだ一人…」「独身の○○ちゃんは、バリバリ仕事もしてるし、自分の時間がたっぷりあっていいなあ」なんて思ってしまいませんか?

メンタルコーチで、ママのためのコミュニケーションスクール「マザーズスマイルコミュニケーション」代表の田崎由美さんによると、うらやましい気持ちの裏には、自分の本当の願いや期待が隠れているのだといいます。

「うらやましさにとらわれたときは、まず自分の気持ちに目を向けてみることが大切。自分の本当の願望に気づけば、目標やとるべき行動が明確になり、気分も前向きになります」

次に、田崎さんに、ママによくある状況別に「他人がうらやましい気持ち」との向き合い方を、くわしく教えていただきました。

1.子どもが何人もいるママ友がうらやましい

赤ちゃんを授かったママ友や、子だくさんの家庭を見てうらやましく感じるのは、おそらく赤ちゃんがほしいという願望がどこかにあるからでしょう。特に、第二子、第三子を望んでいるのになかなか授からないという声は、多くのママからよく耳にします。

自分が理想としている状況を手に入れている相手に目が行くと、最初は心がざわつく程度でも、やがて相手に嫌悪感を感じ始め、最終的には、「理想の状況が手に入らないのは自分のせい」と自分を責め始めるという負のスパイラルに落ち込むことがあります。

このスパイラル状態が、やっかいで苦しいのです。

こんなときは、まず、あなたは、今のままで100%の素晴らしい存在だということに気づいてください。

そして、この先、子どもを授かるかどうかは、自分自身の努力ではどうにもならないという事実を受け止めつつ、「今、自分は何を手に入れているのだろう?」と現状を見つめ、すでに手に入れているものの価値に気づきましょう。

その上で、「赤ちゃんがほしい」と思っている自分の気持ちを、無視せず、否定も批判もせず、そのまましっかり受け止めるのです。

さらに、「○○さんは、いいなあ。私もそろそろ第二子がほしいと思っているのに、できない。うらやましいし、何だか悔しいわ」…そんな正直な気持ちを、紙に書き出したり、独り言を言ってみたり、本当に信頼できる人に話してみたりして、外に出していきましょう。

自分や今の生活の良いところ、「ハナマルポイント」をたくさん見つけることも、気分を上向きにしてくれます。

今の自分を肯定できるようになれたときには、相手に嫌悪感を感じたり自分を責めたりするネガティブな感情は消えているはず。