“ママ友”はストレス発散の相手にもなれば、ストレスの原因そのものにもなりますよね。

いま話題のTVドラマ「砂の塔」でも、タワーマンションでのママカーストの実態がちょっと極端に描かれています。

保育園に子どもを預けているワーキングマザーは、親同士の交流も年に数回の運動会や発表会のときだけ。

けれども、幼稚園の場合、毎朝の登園時、降園時、スクールバスの停留所で嫌でも顔を合わせることになります。

子どもが幼いと、ママ友関係は避けては通れませんね。

こんなとき、子ども同士が同じ園内の友達だからといって、自分も他のママ達と群れなくてはいけないのでしょうか。たとえ同じ空間にいても「しんどいと思わなくなる付き合い方の秘訣」はないのでしょうか。

今日は、『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が、ママ友との上手な付き合い方についてお話しします。

10歳も年下のママ達

38歳で出産すると、子どもが5歳になったとき自分は43歳。これが第二子、第三子となると更に年齢は上になってきます。

周りのママ達が20代後半で出産していると、ママ友は33歳くらい。10歳の年齢の開きがあります。

ついこの間まで20代だったママ達と、自分の育った時代や価値観の違いは歴然としています。話題にするアイドルの名前も違ったりします。

私は38歳で出産しましたが、付き合うママ友は全員年下でした。“ピンク・レディー”の話をしたり、「明日は花金だよね」と言ったら「???」という顔をされました。

中にはまだ20代の若いママもいて、その親が40代、お祖母ちゃんと私のほう断然、歳が近かったです。

さて、どんな人とでも仲良くなれるタイプだったらストレスは感じませんが、そうではなかった場合、毎日の送迎時の井戸端会議が苦痛になってくることもあります。

みんなが互いに「ランチ行こうか」とタメ口で会話をしているのに、見た目の年齢だけで自分にだけ「行きますか?」なんて丁寧語を使われたりしようもんなら、なんだか距離を感じてしまいますよね。

親が仲良くなっても、子ども同士は馬が合わないケース

ママ同士、気が合って互いの家を行き来するまでの関係になると、時間的にも子ども同士がとても近い存在になります。

でも、子ども達は反りが合わなくて喧嘩ばかりすることもあります。ママ同士仲が良いから子どもも仲良くなれる訳ではないからです。

親の友達関係をそのまま子どもに当てはめて「○○ちゃんと仲良くしないとダメでしょ」と、子どもにもこれを強要してはなりません。

こんなときは、子どもをいつも同伴しないで本人達がいない幼稚園の保育中の時間にランチしたり、互いの家を行き来するなどの工夫をしましょう。