色や音、においで気持ちを表してみる
後半は、作家の小野美由紀先生と、a.school本郷校の岡村麻美先生が講師を担当します。
小野先生は作家として絵本やエッセイなどを執筆する傍ら、文章教室も開催しています。
今回の作文のテーマは「ワクワクしたこと」。今日のダンスのことを書く子もいれば、家族旅行の話を書く子もありと、それぞれのワクワクを題材に、用意された「しつもんシート」を埋めていきます。
この時も1人で黙々と書くのではなく、隣のお友達とインタビュー形式でお互いに質問をしあうのがポイント。
「それは色にたとえるとなに?」
「どんなにおい? 音は? 形は? 天気や温度は?」
といった質問をされることによって、普段の作文では出てこないような感想や言葉が飛び出してきます。
このインタビューの答えを書いたところで1日目は終了。
みんなからの感想や質問を、付箋でつける
翌日の2日目はダンスを15分ほど行い、残りの時間で作文の仕上げに入ります。
その過程にも様々な工夫が凝らされていましたが、特にいいなと思ったのは、最初の下書きをみんなで回し読みをし、質問や感想を付箋に書いて付けていくというもの。
自分の作文に対して、これだけ沢山の感想や意見がもらえるということは、あまり経験のないことです。
子どもたちは自分の作文にびっしりとついた付箋を、ひとつひとつ興味深く読んで、頷いたり悩んだりしながら、本番用の作文を仕上げていきました。
最後に、みんなの前で作文を発表してワークショップは終了。
写真が沢山張り付けられている作文、カラフルな文字で丁寧に書かれた作文など、どの作文にもその子の個性があふれ、今までの作文にはなかった「新しい言葉や表現」で書かれていました。
今回参加してみて、息子がとっても楽しそうに作文を書きあげていたことが印象的でした。
2日目は作文を書くことがメインだったので、1時間半ほど机に向かっていましたが、全員飽きることなく、作文を仕上げることに集中していたのにはビックリ。
ちなみに、1日目の最初に作文が好きな子を聞いた時は、ほとんど手が上がりませんでしたが、2日目の最後には7人中5人が「好き」に挙手!
大きな効果を感じた瞬間でした。