幼少期からディズニー/ピクサー作品『トイ・ストーリー』シリーズと共に育って来た筆者が、『トイ・ストーリー3』がシリーズ最高傑作だと思う理由と、作品の魅力をご紹介します。
これ以上ない結末を迎える、アンディ&ウッディの物語
ウッディやバズたちの持ち主である心優しい男の子、アンディ。
本作では大学進学のため家を出る事になり、遊ばなくなったおもちゃをどうするか…というところから、物語が展開して行きます。
捨ててしまう?誰かに譲る?大切にとっておく?
でも、たとえ大事に保管されたところで、子どもに遊んでもらえなくなったおもちゃには、果たして存在意義があるのか…?
誰しも経験がある「大人になること」「おもちゃとの別れ」というテーマを描き、持ち主のアンディ&1番のお気に入りおもちゃ ウッディの物語が、最高の結末を迎える本作。
「アンディがウッディたちおもちゃを、どれだけ大切に思っていたか」が伝わるラストシーンは、ピクサーでも屈指の名場面です。
続編である『トイ・ストーリー4』や、短編シリーズでは、新たな持ち主ボニーの元での冒険が描かれますが、アンディと共に育って来た筆者は、終着点としてやはり本作が最高傑作だと思ってしまうんですよね。
アンディ役 声優のヒミツ
シリーズ1,2作目で、7歳と11歳のアンディを演じた、子役のジョン・モリス。
『トイ・ストーリー3』では、すでに引退して普通の大学生だった彼をスタッフが探し出し、成長したアンディに再び命が吹き込まれました。
居場所も、今どんな声をしているかもわからない中、彼に再びアンディを演じてもらう事は、制作初期から決めていたそうです。
本作のラストシーンで、おもちゃたち1人1人を懐かしむように、そして慈しむように優しく声をかけるアンディ。
11年ぶりにウッディたちに再会した、ジョン・モリスのリアルな感情が重なっていて、最高に泣けるシーンとなっています。